格安SIMの電話かけ放題オプションについて

格安SIMは、 NTTドコモなど大手携帯電話会社に比べて通信コストの安さが魅力ですが、今となってもまだNTTドコモなど大手携帯電話会社にとどまっているユーザーは、なんとなく「格安SIMに乗り換えれば、スマホの利用料が安くなりそうだけどなあ」と、次回の2年縛りが解ける時期に向けて、乗り換えも検討されていると思いますが、実は格安SIMの通信料金設定にはデメリットもあるので、比較検討の際にはプランをよく見て自分の利用方法に適した格安SIMを選ぶようにしましょう。

格安SIMは通話時間限定のかけ放題が主流

NTTドコモなど大手携帯電話会社では、国内宛の通話が何時間でも無制限で無料になる通話定額料金プランが月額2700円(2年契約の場合)で契約できます。いまだに大手携帯電話会社と契約しているユーザーは、ほとんどがこの通話定額プランにメリットを感じているでしょう。しかし、格安SIMの通話料は30秒当たり20円の通話料が必要な従量制のプランが基本となっており、最近では毎回最初の5分間や10分間が無料になる通話定額オプションを提供する格安SIMも増えてきましたが、プランごとに設定されている無料時間以上の通話をすると、従量制の通話料が必要となり、1度の通話が長時間になると、莫大な通話料金を請求されることになります。これが格安SIMの大きなデメリットとなり、一人暮らしで家に固定電話を持たず、携帯電話だけで生活している人には、NTTドコモなど大手携帯電話会社の通話料定額プランじゃないと困るから、格安SIMは使えないという人もいるでしょう。

待望の無制限プラン!楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル登場

そんななか、格安SIMのデメリット克服に挑む格安SIMも出始めました。2017年4月には、ついに楽天モバイルから新しい通話定額オプションの「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」が登場しました。月額たったの2380円で楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイルを契約すれば、何時間話しても追加の通話料が発生しない、格安SIM初の通話オプションです。 これにより固定電話が家にない人や、友人と毎日何時間も話す人でも、NTTドコモなど大手携帯電話会社に高額な料金を搾取され続けることから逃れることが出来るようになりました。楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイルの登場で、本当に助かる人が続出しているのは明らかです。

家族間通話だけに特化した通話プランも登場

また、IIJmioモバイルサービスでは、通話定額オプションに家族との通話だけを重視した通話プランを用意しており、家族に電話をかけたときは、通話料が無料になる時間が拡大されたり、通話料が安くなったりします。家族と話すことが特に多い人には、有益なプランだと言えます。

このような格安SIMを選べば、自分から電話をかけることが多い人でも、大手携帯電話会社より確実に通話コストが安くなりそうなので、大手携帯電話会社NTTドコモと、大胆な通話定額オプションを用意する楽天モバイル、IIJmioを比べて、どこが一番お得になるのかをパターン別に計算してみました。

3社の月額料金を比較

まず、NTTドコモ、楽天モバイル、IIJmioの、通話定額オプションを契約した場合の月額料金をチェックしてみました。

NTTドコモの基本プランは、国内の通話が無料になるカケホーダイ(スマホ/タブ)(月額2700円)と、各通話最初の5分間が無料のカケホーダイライトプラン(スマホ/タブ)(月額1700円)の2種類、 楽天モバイルの通話定額オプションは、先述のかけ放題(月額2380円)と、従来からある、最初の5分間だけが無料になる楽天でんわ5分かけ放題 by 楽天モバイル(月額850円)、そしてIIJmioは、最初の10分間(家族宛なら30分間)が無料になる通話定額オプション(月額830円)と、最初の3分間(家族宛なら10分間)が無料のオプション(月額600円)を契約した場合で計算しました。

 NTTドコモと楽天モバイルでは、楽天モバイル完勝

連続で何時間通話しても追加料金が不要のNTTドコモと楽天モバイルを比較すると、通信容量が同じ5GBのプランでは、NTTドコモは月額8000円と非常に高額ですが、楽天モバイルでは、およそ半額に近い月額4530円と、かなり安くなっています。

通信容量月20GBまでの大容量プランでは、NTTドコモが月額9000円、楽天モバイルが月額7130円で、その差は1870円と差額は縮まりますが、いずれにしても楽天モバイルでかけ放題プランを契約したほうが、NTTドコモより毎月のスマホ利用コストを抑えることが出来ます。

IIJmioは誰とでも無制限に通話する人には不向き

一方、無制限かけ放題プランがない代わりにオプション料金そのものが安価に設定されているIIJmioの場合、10分間の通話定額オプションと月6GBまでのプラン構成における月額料金は3050円となっています。楽天モバイルのかけ放題と月5GBまでのプランと比較すると1480円安くなります。NTTドコモで親回線の家族と通信容量をシェアする子回線にした場合の月額料金3500円(カケホーダイの場合)と比べても450円安くなります。

IIJmioの通話定額オプションでは家族間通話だけが優遇されており、10分間の通話定額オプションを選ぶと、家族同士なら30分までは追加料金不要、3分間のオプションでは家族同士なら10分までは追加料金が不要で話せます。無料に設定された時間をオーバーした通話料も、通常の30秒当たり10円より2割安い8円としているので、家族としか話すことがない人だと、IIJmioのほうが楽天モバイルよりもお得になるかもしれません。

1回10分以上の電話が多い人はかけ放題

いろんな相手に電話をかけて、しかも1回の通話時間が10分を超える通話が多い人は、絶対的に楽天モバイルのかけ放題がおすすめです。このパターンの利用者は、楽天モバイルのかけ放題にしない理由がありません。楽天モバイルでかけ放題と月5GBまでのプランで契約した場合と、IIJmioで10分間の通話定額オプションと月6GBまでの組み合わせで契約した場合を比較すると、10分をオーバーした通話時間が毎月74分以上なら、毎月のスマホ利用コストは楽天モバイルのほうが安くなります。

例えば、週に1回は必ず誰かと長電話をする人の場合、その1回の通話時間が25分または29分以上(その月の週数による)になるだけで楽天モバイルの方がお得になります。 ただし、長電話の相手が毎回家族だった場合は、最初の30分まで無料になって、しかも30分をオーバーした分の通話料も30秒当たり8円と安いため、毎週1回家族と通話する時間が49分または53分未満なら、IIJmioのほうが安く済みます。

わかりやすく簡単に言うと、「週に1度の長電話が約30分以上、家族相手なら約50分以上の場合、楽天モバイルのかけ放題のほうがお得」となります。

短い電話を何度もかける人は時間制限オプションが有利

通話時間無制限のかけ放題プランは、長電話が多い人にはメリットとなりますが、1回当たりの通話時間が短い電話を何度もかける人は、5分間や10分間の制限がある通話オプションがおすすめです。無料時間内で終わる短い通話ばかりであれば、オプションの月額料金が安い分だけ毎月のスマホ利用コストを抑えられます。

例えば、楽天モバイルで月5GBまでのプランを契約する場合、かけ放題よりも5分間の通話定額オプションのほうが1530円安くて、月額料金は3000円です。また、IIJmioの月6GBまでのプランで3分定額オプションを選ぶ場合は、月額料金はたったの2820円です。 楽天モバイルやIIJmioだけでなく、時間に制限がある通話定額オプションを用意する格安SIMは数多く登場していますので、ほとんどが短時間の通話という人は、かけ放題プランにこだわらず、通話定額オプション以外の付加価値なども含めて格安SIMを選ぶほうが良いでしょう。

結局のところ、かけ放題プランはだれ得なのか

楽天モバイルのかけ放題プランは、格安SIMとしては日本で初めて、すべての通話が定額になる画期的なプランで、多くの人が待ちに待ったサービスです。毎日いろんな人へ電話をかけて長時間話してしまう寂しがり屋な人や、たまにあるだけの長電話のためにNTTドコモなど大手携帯電話会社の通話定額プランを契約していた人も、通話定額の利便性を維持したまま格安SIMに乗り換えられるようになったのは大変喜ばしいことです。

ただし、「電話をよくかける」といっても、人によって通話時間や通話相手、通話回数といった条件がそれぞれ異なります。特に家族間通話の頻度や通話時間次第では、IIJmioのほうが安くなるケースもありますが、家族に限らず、いろいろな相手と毎回10分以上の電話を多くかけるような人は、楽天モバイルのかけ放題を選ぶことで、通話料金を含めた毎月のスマホ利用コストをかなり抑えられるでしょう。

ざっくりまとめると

ざっくり言えば、さんざん高額な回線利用料をユーザーから搾取し続けて、甘い汁を吸い続けてきた大手携帯電話会社と契約する理由は、もう何一つもないのです。「スマホ代を支払うのは大変だけど、やっぱりドコモだとなんとなく安心」なんて、モトローラーやセルラーしかなかった数十年前の話を、今も平気で口走ることは賢明ではありません。

追記

楽天モバイルは、完全かけ放題プランを導入して以降、品質低下が顕著になり、2017年夏ころから、12時~13時の間、電話が切れまくる不具合が発生しています。もちろんデータ通信速度も激遅くなっています。この状況が改善されなければ、選択の余地はありません。

格安SIM楽天モバイルの終焉
楽天グループの通信会社であるフュージョン・コミュニケーションズ株式会社が格安通話サービス「楽天モバイル」の提供を開始したのが2014年10月29日。 格安SIMブームに乗り、他の格安SIM会社を圧倒する勢いで顧客を獲得し続けながらも、...

そして楽天モバイルはかけ放題プランを1年待たずして強制終了させることを発表しました。

かけ放題サービスを終了させる楽天モバイルの醜態
楽天モバイルは「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」の導入をすぐに後悔したのでしょう。2017年の夏ごろから実施されているキャンペーンは、かけ放題プラン希望者には一切のメリットがないものばかりにしました。新規かけ放題プランユーザーを増やさないためのキャンペーンを繰り広げ、需要はあったがかけ放題プランを選ばせないようにして、そして今回「需要がないかけ放題プランを終了する」としたのです。
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管理人の松居サダと申します。ユーザーフレンドリー企業認定協会(架空)に所属するステマレビュー判定員(自称)です。口が悪いようで実は心優しく、下ネタのようで奥深い人生論を話してたりする、ちょっとイイ奴です(^^♪

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