最近のWebページは、複数行の余白や文字の強調を効果的に使うことが流行っています。
複数行改行して段落と段落の間に空白を取る手法は以前はアメブロなどでよく見かけましたが、現在はWebページにも多用されています。
これは、読みやすい文章ではなく、見やすい文章、つまり画像のように文字をレイアウトすることを意図しているのでしょう。
読みやすい文章より見やすい文章を配置する
数年前まではPCの大きな画面でWebページをマウスホイールで数行ずつ画面スクロールしながらじっくり読むことが多く、その環境に合わせて文章を打ってきました。
ところが最近はスマホやタブレットを使った閲覧者が7割以上となり、その環境に合わせた文章レイアウトが必要となっているのは事実です。
さらに数年前と違うのは、ネット回線が高速になり、同じような内容のコピペサイトや、転載だけのまとめサイトが大量に増殖し、そんな記事がgoogle検索の上位に掲載されるようになりました。
スマホで文章をじっくり読んでいる人は少ない
スマホを使ってWebページを見る場合、指でさっさと高速にスクロールしながら、ぱっと見た感じだけで、自分が必要としている記事か判断する傾向が強いはずです。
それにネット回線が高速になると、次々にWebサイトを移動することが苦痛ではなくなり、パッと見で自分に用がないと映れば躊躇なく去っていきます。
また、文字の並びを入れ替えたコピぺ記事や転載まとめといった役に立たない記事が大量にgoogle検索結果に表示されるようになったので、ユーザーは、訪問した瞬間から、どうせこの記事も他のサイトと同じようなことしか書いてないだろうと思っています。
空白や強調で高速スクロールの読み飛ばしを防ぐ
どうせ役に立たない記事という先入観念と高速スクロールによる読み飛ばしを防ぐには、伝えたい事を明確に表示する必要があります。
そのために、キーとなる文章の前後には複数行の改行による余白を入れて文章を目立たせること、文字を太字にして強調表示したりアンダーラインで目立つようにしたりすることが有効とされるのです。
文章というより画像みたいなもの
初めて訪問してくれたスマホユーザーは、文章を読まずに見ている。
これは文章というより、画像のようなものとして見ているということです。
ほとんどの人がPCで記事を読んでいた頃は文法には気をつけて、正しい文章の書き方になるように気をつけたりもしました。
しかし、最近は文法に気をつけて正しい文章を書いていても、そんなこと関係ありません。
意味が伝わる日本語ならOK
大事なのは文章を読んでもらう事ではなく、文章を画像のように、パッと見て分かりやすいように見せる事なのです。
改行を多用した文章の見え方
では実際に以前のPC時代のWebページと、最近のスマホ時代のWebページの例をご覧ください。
以前のPC時代のWebページ
googleアドセンスで儲けようと思うと、記事の内容が他よりも優れていて、かつ、googleアドセンスのポリシーに違反しない内容の記事を書かなくていけません。せっかく頑張って記事を書いたのに、googleから違反警告を受けると広告が停止されてしまいます。
私は電子タバコの記事も書いていますが、それら記事にはアドセンス広告は貼れません。しかし、amazon商品広告は貼ることが出来ます。よってこのサイトは、googleがポリシー違反していると警告してきて、アドセンス広告を貼れない記事にamazon商品リンクを設置しています。
いかがでしょうか。
読みにくいのではなく、見にくいと感じる人が多いと思います。
スマホ時代のWebページ
googleアドセンスで儲けるために大事なことは二つ。
記事の内容が他よりも優れていること。
記事の内容がgoogleアドセンスのポリシーに違反しないこと。
せっかく頑張ってオリジナル記事を書いても、googleから違反警告を受けると広告が停止されてしまいます。
私は電子タバコの記事も書いています。
でもタバコ関連の記事にはアドセンス広告は貼れません。
しかし!
amazon商品広告は貼ることが出来ます!
よってこのサイトは、googleがポリシー違反していると警告する、アドセンス広告を貼れない記事にamazon商品リンクを設置しています。
このように書くと、読みやすいかは置いといて、見やすく映ると思います。
行間の空白、文字の強調やマーカーにより、高速スクロールでも記事のポイントがどこかを明示出来ているでしょう。
私は15年以上前からWebサイトを作ってきたので、「文章の内容こそが全て」、「縦に長く伸びる記事は敬遠される」と信じてきました。
しかし、今となっては、そんなことは二の次(二の次であって不要ではない)
どんなに優れた内容でも、読もうと感じてもらえる見た目が最重、高速スクロールなので、無駄な空白で縦に長いページになっても敬遠されにくくなったのです。
見た目が悪ければ文章を読んでもらえない。
これをしっかり理解して記事をレイアウトしていきましょう。
さらに見た目を良くする工夫を考える
見た目を良くして読んでもらえる記事を書く。
文法や正しい文章表現にこだわる必要はない。
ならば、シンプルで、ぱっと見て分かる記事にするために、無駄な文字をそぎ落とせば良いのではないかと考えています。
例えば、先の文章なら
googleアドセンスで儲けるのに大事なことは二つ。
記事の内容が他よりも優れている。
記事の内容がgoogleアドセンスのポリシーに違反しない。
頑張ってオリジナル記事を書いても、googleの違反警告を受けると広告が停止される。
私は電子タバコの記事も書いてる。
でもタバコ関連の記事にアドセンス広告は貼れない。
しかし!
amazon商品広告は貼れる!
よってこのサイトは、googleのポリシー違反記事にはamazon商品リンクを設置してる。
いかがでしょうか。
無駄な文字を削り、丁寧な言い回しをやめ、伝えたいことだけを書いてみました。
じっくり読むと変な表現だったり、偉そうな言い回しだと思われたりするかもしれません。
しかし、高速スクロールしながらパッと見ただけでも分かる、という目的には近づいたのではないでしょうか?
他にも、たりたりといわれる、「~したり、~したりする」という正しい文法は読み手にはまどろっこしいだけなので、あえて間違った、「~したり、~する」という記述に甘んじるなど、読めば分かることにイチイチ文字数を増やさないという事も試行すべきと考えます。
「この著者は正しい日本語の使い方をしている」
そんな評価を得るために意地になって正しい言葉使いを選ぶよりも、見てもらえる文章にしないと、一生懸命に書いた記事の存在価値さえも認められないのです。
段落間の空白は検索順位に不利にならないのか
段落間に空白を設けるには「 」や<p>タグを使うことが一般的ですが、そのような検索エンジン的には無駄なタグは、検索順位に悪影響を及ぼさないのか心配になる人もいるでしょう。
私もそのように心配もしたので、Google検索エンジン最適化スターターガイドを調べてみましたが、段落間の空白や複数行の連続した改行についての記述はありませんでした。
見やすく読みやすいページにすることがgoogle検索エンジン最適化の目的です。
現に、検索エンジンで検索結果の上位に表示されるページの多くが、段落間の大きな空白を使っているので、大きなマイナス要因にはなっていないと考えるのが妥当です。
仮にgooge検索ロボットには見にくいページであろうと、訪問者が見やすいページを作ろうとして、そのせいで検索順位が下がるという心配は、今のところ不要だと思います。
段落間の大きな空白と無駄な文字を消して見やすいページに
高速回線が整備されたスマホ時代のWebページのあり方について考えてみました。
今までの伝統的なWebサイトデザインにこだわっていると、どんどん置いていかれます。
オリジナルで有益な記事を書く努力と同じだけ、記事を見てもらえる工夫も必要だということを理解して、他よりも見やすいページ作りをこれからも研究していきます。