世の中には「タダほど怖いものはない」という教えがあります。
今回は、私が身をもって体験した「タダほど怖いものはない」お話しをさせていただきます。
wifiルータは不要なのにauの罠にハマった
数年前にauでiPhone5を契約したときに、無線LANルータ、HOME SPOT CUBEを持って帰らされました。
auショップの爪にド派手なネイルアートを施したド派手なおねーさんに「タダなのでどうぞ使って下さい。解約するときに返却してくれたらいいから」とグイグイ押し付けられた。
嫌な予感がしつつも、気の弱い私は断り切れず「返却すればいいか」と、どうでもいい気持で持って帰ってしまったのだ。
当時はそんなことより、auショップのねーちゃんが、すんげー下品なネイルでケバくて、「auってこんな会社なのか、さすがiphoneのLTEカバー率をごまかすインチキ土管屋だ」と、あきれた記憶しかなかったんだけど。
で、月日は流れ、iphone5は2年でバッテリーはヘタり、電源ボタンが壊れて燃えないゴミに。
んで、iphone6にするためにdocomoと契約、auはiphoneのLTEカバー率をごまかしてたり、当時は格安simがau回線では使えなかったり、何も良いことがなかったので解約した。
そして解約するときに、持って帰って箱からも出さずにどこかにしまい込んでたHOME SPOT CUBEを返却しろと言われた。
返却しろと言いつつも、実際はどうでもいい感じだろう、解約するときに何も言ってこないだろうと決め込んでたら、しっかりと忘れもぜずに返却しろと言ってきたのだ。
「どこにあるか分からん」というと、笑っているようで実は氷のような冷たい眼をしたド派手でケバケバしいおねーちゃんに、「期日までに返却しないなら4000円ほどだったかを今までの料金支払い口座から引き落とす。封筒渡すからそれに入れて郵送するか店頭に持ってきたら支払い不要だ。」とつげられた。
ったく、セコい。さすがau
しかし、どこにしまい込んだか分からず、ついに猶予期日は過ぎ、箱から出したこともなく、使った事もないwifiルーター、HOME SPOT CUBEの代金を支払わされた。
絶対に解約させないためのauの罠にきっちりハマって、無駄な金をむしりとられて解約するしかなかった自分が情けなかった。
それをつい先日発見した!
そして先日、部屋の片隅を整理しているときに偶然にHOME SPOT CUBE発見した。
せっかく金を払ったし、wifiルーターだし、どうにかしてやろうと、今さらようやく箱から出して自宅のLANに接続してみることに。
その前に、ファームウェアが新しくなっていないかと、とauのHPを確認したら…
平素はau携帯電話サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
HOME SPOT CUBE(以下、CUBE)レンタルサービスにつきまして、メーカーサポートの終了に伴い、2015年5月31日をもちまして終了させていただきます(※1)。
現在ご利用いただいているCUBEは、2015年6月1日をもちまして、お客さまへ無償で譲渡いたしますので、これまで通りご利用いただけます。
なんじゃそりゃ!HOME SPOT CUBEタダでくれてやると?俺からはしっかり金を巻き上げときながら!?
ってことは、サポート終了、ファームウェアの更新もなし、侵入されたらヤバいwifiルータなのに、脆弱性があっても放置宣言、使うなら自己責任で、ということ。
返却不要サポート放棄つまり自己責任で
auは現在はCUBE2なるwifiルータを売りつけているので、cubeはきっと手に負えない脆弱性があったに決まってる。
だから返却不要、返却されても廃棄処分に費用がかかって損するだけ、だからくれてやると言いながら体よく責任放棄した。
ものは、ルーターの老舗プラネックスの製品なので、とんでもない使えない性能ではないだろうし、実際に使ってみても、まあまあの速度と到達距離は出している。
IEEE802.11a/n/b/g対応で2.4GHz帯、5GHz帯が常時利用できるので、実用レベルで問題はない。
脆弱性の放置さえ気にしなれば、けっして悪いものではないと思う。
ちょうど無線ルーターが欲しいと言ってる知人がいるので、くれてやってもいいのだが…
実は多い!脆弱性が放置されているWIFIルーター
管理画面に不正アクセスされて、接続されているデバイスから重要な情報が抜かれても、なにがあっても自己責任でよいならどうぞ、と知人に渡してよいのか。
いや、そういっても事の重大さを知人は理解してくれるのか。
自分は怖くて使えないWIFIルーターを、タダであげるからご自由にと、使わせていいのか?
使えば必ず悪意の第三者に侵入されるわけでもなく、たぶん何事も起こらないとは思うんだけど…
うーん…4.000円も出せば11acのバッファローの無線LANルーターが買える時代だし、どうしたものか悩ましいところである。(2023年1月現在、なんと2倍以上の価格になってました)。