紙タバコやアイコスからVAPEに移行しようと思った理由は人それぞれあると思います。
中には私のように「金が無い!でも完全にニコチン中毒!なので体のことなんてどうでもいいから、少しでも安くニコチン補給したい!」「1ヶ月に15,000円以上もニコチン補給のために使えない」「もうこれ以上たばこが値上がりすると無理!」といった、単に経済的理由でVAPEに興味を持った人もいるはずです。
そんな私のような人は、アトマイザーやMODなんて安価で安定して長く使えるならそれで良くてハイエンドやレア物への物欲は皆無
とにかくリアルタバコよりもランニングコストを抑えて安くニコチンを補給することだけをVAPEに求めているはず。
しかし!市販ベイプリキッドを使っていたら、アイコスと比べてもそんなに安くなるわけではなく、下手するとアイコスや紙タバコと同じくらいコストがかかってしまうのが現状です。
そこで今回はいかに安く、まあまあ吸えるVAPEリキッドを自作するか、について考えてみたいと思います。
市販リキッドを吸った場合のVAPEのランニングコスト
市販されているベイプリキッドは数多くあります。
もちろん価格もまちまちで、まさにピンキリといえる状況ですが、ここでは平均的であろう30mlで2,000円のノンニコリキッドにニコチンベースを添加して吸った場合で考えてみましょう。
ベイプリキッドの消費率は人それぞれですが、アイコスなどを一日1箱吸う程度のニコチン中毒者が、そこそこの推奨ワット数(30w~50w)のアトマイザーで我慢せずに吸った場合、ニコチン添加した30mlのベイプリキッドは1週間も持つことはないはずです。
きっと3日から5日間ほどで消費しているのではないでしょうか。
ミスリードしないように遠慮して仮に5日間も持ったとして、単純に計算して1ヶ月12,000円のVAPEリキッド代が必要です。
それに加えてニコチンベースリキッド代、コイルやコットンなどの消耗品代、送料も必要なので、この時点でアイコスを1ヶ月に30箱吸うのと比べて、ベイプはほぼ同じランニングコストになり、お金を節約して安くニコチン補給するためにVAPEに移行するのは間違いだと言えます。
つまりお金を節約して安くニコチン補給したいならVAPEリキッドを安価に自作する以外に方法はないのです。
いかに安いVAPEリキッドを自作するか
ではこれから、いかに安いVAPEリキッドを自作するか、そして、まあまあ吸えるベイプリキッドを自作するか、について、私の経験と感覚に基づいてご説明します。
安いというだけで、まずいVAPEリキッドは吸い続けることが出来ませんので、まあまあ吸えるVAPEリキッドを自作する、安いから我慢出来るベイプリキッドを自作する、というのがミソです。
まずは自作VAPEリキッドに必要な材料をご紹介します。
ベイプリキッドのベースとなるグリセリン
安くVAPEリキッドを自作するなら外せないのがケンエーのグリセリンです。
ファンタジーグリセリンは高いのでお金持ちになってから使いましょう。
ケンエーのグリセリンは500mlで約1,000円でAmazonやドラッグストアで購入できます。
VAPEリキッドの味を決める香料
VAPEリキッドを自作しようとする初心者にはフルーツ系の香料(フレーバー)がおすすめです。
バニラ系の味を求めると多数の香料が必要なうえ簡単には答えが出せずリキッド沼にはまってしまいます。
フルーツ系リキッドなら単一の香料を用意するだけで済むので安価に抑えることが出来ます。
複数フレーバーの調合割合を考える必要もなく、初心者でも簡単にベイプリキッドを自作出来ます。
フルーツ系の香料の中でも私が長く使っているのがcapella(カペラ)という香料メーカーのWild Cherry(ワイルドチェリー)とHoneydew Melon(ハニーデューメロン)です。
この二つの香料ならどちらを選んでも失敗しないと思いますが、国内で取り扱うショップが少なく通販では手に入れることが困難になってしまいました。
現在はCOCOKARAなどでも一部カペラの製品を扱っているので、興味がある人はミックスベリーなど無難な香料を試してみてください。
capella Wild Cherry 13ml 600円
これだけだと香りはあっても味に甘みがないので、同じくcapella(カペラ)のSuper Sweet (スーパースイート)13ml 1,080円も一緒に購入します。
*現在は価格が変動している可能性があります。
この二つで計1150円です。
ニコチン中毒者に必須のニコチン含有リキッド
個人輸入で自分で自分が1ヶ月に使う量(ニコチン含有リキッド120mlまでとされていますが最終的には税関の判断)を用意する必要があります。
ニコチンベースリキッドはグリセリンとPGの両方があります。
使いやすさでPGベースを選ぶ人が多いですし私もPGベースを選んでいます。
有名なニコチンベースリキッドはRastaVaporsのニコチンリキッドですが、60mlのPGベースリキッドに52mgのニコチンが含有されていて、送料を含めると5000円以上はかかるので、イニシャル、ランニング共に安くベイプリキッドを作りたいなら選択肢から外れます。
代わりになるのがHILIQというメーカーのニコチンベースリキッドです。
PGベース120ml 50mg/mlのニコチンベースリキッドがUS$10.49、執筆時点のドル円112円で換算すると約1175円、送料が日本専門便US$11.6、同じく換算すると約1300円で計約2500円です。
フルーツ系リキッドのレシピ
レシピの前にダイソーで50ccの計量カップと、0.5cc刻みの目盛りがある注射器を購入しておきます。
近所のダイソーに小型軽量カップや注射器が売ってないならAmazonで安い計量カップやインジェクターを購入しましょう。
インジェクター(注射器)はミネシマの3本セットがおすすめ
用意した軽量カップにケンエーのグリセリンを20cc、香料のワイルドチェリーを2.5ccから3cc、スーパースイートを4滴〜、そして注射器で計量したニコチンベースリキッドを0.5から0.7ccほど添加します。
これをユニコーンボトルや、今まで買ってて空になったVAPEリキッドのボトルに入れて、よく振って混ぜて完成です。
完成したリキッドは特にスティーブする必要はありません。寝かせなくてもケミカルな味はしません。
どれほど安いのかコストを計算してみましょう
- ケンエーグリセリンは500ccが約1,000円なので、20ccで約40円
- 香料はワイルドチェリーが13mlで送料込み800円なので2.5ccで約160円(10ml600円でもほぼ同額)
- スーパースイートは数滴しか使わないので、とりあえず多めに見積もって20円
- ニコチンが120mlで2,500円なので1cc添加するとして約20円です。
メンソールリキッドを足すと市販品レベルの味になる
ここで作った自作リキッドにメンソールリキッドを好みの量だけ添加すると、一気に市販リキッドレベルの味になります。
メンソールによって、のどへの刺激が増して、吸った時の満足感が増大するので、たばこやアイコスからVAPEに切り替える人の物足りなさを補う事ができます。
そして確実にプルームテックのたばこカプセルよりも美味しいベイプリキッドを作ることが出来ます。
添加するメンソールリキッドのおすすめはhaloのサブゼロです。
メンソールリキッドは多く販売されていますが、他のリキッドに混ぜて美味いのはサブゼロが一番だと思います。
サブゼロは飽きのこない洗練されたクリアなメンソールリキッドで、どんなに不味い市販リキッドでもサブゼロを添加すると吸えるようになると言われている、最後の砦のようなベイプリキッドです。
サブゼロは30mlで2,000円ほど、添加する量はお好みですが、私は先ほど作った自作リキッドに2ml添加します。
つまり、2,000÷(30÷2)=133円が先ほどの23ccの自作リキッドのコスト240円に追加され、約25ccのリキッドを370円ほどで作る計算になります。
もっとコストを抑えて安いメンソール入りリキッドを作りたいなら、メンソールのベースをいろいろ探すのも良いでしょう。
節約のためのVAPEなら吸うリキッドは安く自作するしかない
いかがでしょう。市販のベイプリキッドがいかに高価か、VAPEリキッドを自作すればアイコスに比べて格安でニコチン補給出来る、ということがお分かりいただけたと思います。
実際には、自分の好みが固まれば、香料は徳用サイズもあるのでさらにコストは下がります。
初めてベイプリキッドを自作する際には、材料の他計量カップなどを用意する必要があり、面倒な気もするでしよう。
しかし、一度やってみれば通販で毎回ベイプリキッドを注文して受け取るより楽だと思うので、是非自作VAPEリキッドに挑戦して下さい。
安さを追求すれば素グリ
この記事では、味のある、まあまあ吸える自作リキッドをいかに安く作るか、をお話ししました。
しかし、究極に安いリキッドを作るなら、素グリ、つまりグリセリンだけを吸うという選択もあります。
グリセリン(VG、ベジタブルグリセリン)にはわずかに甘みがあるので、素グリを試しに吸ってみると、以外に悪くないことが分かります。
ニコチン補給さえ出来れば良い人の中には素グリにニコチンを添加して吸っている人もいます。
素グリにニコチンを添加しただけのリキッドなら、30MLで80円という、究極に安いニコチン入りベイプリキッドを作る事が出来ます。
どれだけ、逝ってしまうほど吸いまくっても1ヶ月のリキッド代は1000円にもなりません。
もし素グリだけでは物足りないと感じるなら、先ほどご紹介したhaloのサブゼロや、ラスタベイパーズのトロップウェンなどを少量添加するだけで、十分な味わいを得ることが可能です。
トロップウェンもサブゼロとならんでファンの多いメンソールリキッドの定番で、メンソール感の強いブーストモデルのほうが、他のリキッドに添加する際に、添加量を抑える事が出来ます。
この場合だと、グリセリン25mlに少量のメンソールリキッドとニコチン添加で、200円以下でプルームテックのたばこカプセルより美味しいニコチン入りベイプリキッドが作れるでしょう。
タバコやアイコス、グローやプルームテックへの大増税が始まりますが、VAPEリキッドを自作出来る我々には、ニコチンを個人輸入出来る限りは何も恐れる事はありません。
ニコチンベースリキッド取扱い特記事項
ニコチンベースリキッドのニコチン濃度について
HILIQのニコチンベースリキッドをPGベース120ml 50mg/mlと指定したのは、いつか高価なRastaVaporsのニコチンベースリキッドを購入する際、RastaVaporsのニコチン含有量が52mg/mlなので、切り替えた時に何CC添加すれば良いのか戸惑わずに済むからです。
ニコチンベースリキッドの添加量について
このニコチンベースリキッドを0.5〜0.7cc添加するとしたのは、以前リアルタバコのニコチン5〜8mg、あるいはアイコスを吸っていた私が、チェーンスモークしても頭痛など起こさずに吸えて、ニコチン不足を感じない量です。
webを見回して、たぶん多くの人に合うニコチン添加量だと考えていますが、人によっては0.3ccや1ccのほうが良いという場合もあると思うので適宜調整してください。
*ニコソルは別物なので、各自で添加量を判断してください。
ニコチンは危険な毒物です
ニコチンは危険な毒物です。そんなもの吸い込んでる場合じゃないと思いますが、中毒者なので仕方ありません。
大事なことなので何回も言いますがニコチンは危険な毒物です。
ニコチン含有リキッドを他人が誤って口に入れないよう厳重に保管して下さい。
万が一保存容器から液漏れすることも想定して、2重3重の液漏れ対策もしておきます。
ニコチンは皮膚からも吸収されるので、ニコチン含有リキッドが皮膚に付着したら、すぐに十分に洗い流しましょう。
ニコチンベースリキッドの保存について
ニコチンベースリキッドは熱、光、湿度、空気に弱く、光や空気に曝されていると早く酸化して変色してしまうので、容器をしっかりと密閉して冷暗所に保存しましょう。
冷蔵庫は保管の条件をクリアする場所ですが、くれぐれも他人が誤ってニコチンベースリキッドを口に入れないよう十分に注意しましょう。
ニコチン中毒者の私やあなたのせいで、誰かが被害者になることだけは絶対に避けなければなりません!
HILIQのニコチン含有リキッドについて
HILIQは中国に拠点があるメーカーです。アメリカに拠点があるRastaVaporsに比べ思いっきり安くニコチンベースリキッドを販売しています。
私はVAPEをはじめた当初は怖くてRastaVaporsのニコチンを使っていました。
しかし、HILIQが登場してから数年が経過し、それでもHILIQのニコチンベース液についてネガティブな情報がwebに溢れるということもなく、使っている人もだんだん増えてきたので、私もHILIQのニコチンベースリキッドに乗り換えました。
実際にHILIQのニコチンベースリキッドを使ってみて、特にRastaVaporsと違いは感じません。
RastaVaporsとは作り方が違うと思いますが、元来毒物であるニコチンを摂取していることに変わりはなく、何が安全で危険か、という議論をするくらいならノンニコのリキッドで我慢するしかないだろうと考え、今はHILIQのニコチンベース液を使っています。
*ニコソルは私は苦手なので、従来のニコチンベースリキッドを使っています。
最後になりますが、20歳未満は紙タバコやアイコスを吸えないのと同じくニコチンを摂取しないでください。もちろん個人輸入で購入することもやめましょう。