来るか来るかと思いながらなかなか来ないVAPE(ベイプ)と、利用者が増え続けるiQOS(アイコス)やgloなどの電子タバコ
私は、紙を燃やして吸うリアルタバコからiQOSやgloに切り替え、その後にお金がなくてVAPEにどっぷりハマりました。
そして事情がありリアルタバコに戻り、やっぱりiQOSになり、gloグローも試して、今ではgloとベイプを併用する、ニコチンなしでは生きていけない筋金入りのニコチン中毒者で電子タバコ愛好家です。
そんな私が、今はiQOSアイコスやgloグローだけど、VAPEベイプも気になる、VAPEベイプを試してみたい、という人に、iQOSとVAPEの初期費用やランニングコスト、そして運用面のメリットとデメリットなどを説明しながら、今さら比較してみます。
あなたにマッチするのはどちらでしょうか。
VAPEとアイコスの初期費用を比較
アイコスの初期費用
フィリップモリスジャパンは、アイコス愛用者が500万人に到達したことで、メーカー希望小売価格の値下げを発表。
これまでの10,980円(税込、以下同)から現在は3,000円安い7,980円になりました。
つまり、アイコスの初期費用は7,980円だけ、もしも連続吸いしたくて、ホルダーをもう一本追加するなら、プラス2,980円となります。
VAPEの初期費用
VAPEベイプは、VAPEを吸っている知り合いが近くにいるか、親切な店員さんがいるVAPEショップが近所にあるか、自分でVAPEの勉強をする気があるか、などのいろんな要因で初期費用は大きく変わります。
ベイプリキッドを入れるタンクのようなアトマイザー、バッテリーを収納しコイルへの電流電圧を制御するMOD、他にもコイルやコットンなど、選ぶものによって金額は全く異なります。
私の場合ベイプショップにも行かず、ネットでVAPEの情報を収集しました。
そして、安い3000円台の電子タバコのスターターキットと呼ばれる入門者用VAPEキットをAmazonで購入
その後、あれでもない、これでもないとVAPE地獄をさまよい、もうこれで買うものはない、と納得が出来るまでに、じつに10万円以上の授業料をベイプのために払いました。
でもベイプを楽しむための機材を1発でビシっと決めると1万円あればお釣りがきます。
VAPEの初期費用に10万円以上使った私が、今だからおすすめするのは、Aspireアスパイアというメーカーの EVO75 Kitで、NX75-ZというMod(四角のボックス部分)とAtlantis Evo Tank(ガラスタンク部分)というアトマイザーがセットになった、6,000円ほどで買えるベイプキットです。
MODは高いものだと5万円以上しますが、この6,000円ほどのセットのMODと比べ何が違うかというと、5万円のMODを使っているという満足感だけで、5万円のMODが6,000円のMODより長く使えるわけでもありません。
NX75-Zは、高価なMODをいろいろ買って試した私が、今現在も、もっとも長く愛用しており、落としても壊れにくく、いつでも安心して使える素晴らしいMODです。
また、Atlantisアトランティス Evo Tankというアトマイザーは、コイルユニットを交換するタイプで、煙の量と味のバランスが良いコイルを使っており、手入れも簡単で、不満を感じる人は少ないはずです。
MOD、アトマイザーとも、他のVAPE機器と互換性があるので、将来、あれも試したいこれも試したいというVAPE地獄に足を踏み入れることも簡単です。
このVAPEキットの他に電源用のバッテリー(サイズ18650IMR)が必要です。
この二つで約7,000円です。VAPE地獄を見た私のアドバイスを信じて、一発で決めると、初期費用はアイコスもVAPEも同じくらいですね。
同じくらいですが、文章の量からして、VAPEは面倒くさくて、アイコスは手軽だということが目に見えています。
そして、いくら私が、「VAPEするならAspireの EVO75 Kitで十分だ!」と顔を真っ赤にして力説しても、いざVAPEに手を出すと、あなたは必ずやあれこれ欲しくなり、湯水のように無駄なお金を使うことになります。
だから、あえて私は、電子タバコの初期費用はアイコスなら7,980円、VAPEは10万円以上だと言いたいです。
機器のランニングコスト
アイコス本体のランニングコスト
アイコスは製品登録をすると1年間の保証があります。なので、2年目に壊れたとして、1年間の機器のランニングコストは7,980円です。
ホルダーのプレード清掃用にアルコールを含ませた綿棒が売られていますが、わざわざそんなもの買わなくても、ゼムクリップを伸ばしてコリコリ掃除してればOKでしょう。
VAPE機器のランニングコスト
アトマイザーのコイルやコットンは交換が必要になります。
今回私がおすすめしているアトマイザーは、コイルとコットンがセットになったユニットを交換するタイプです。
このコイルユニットは、アイコスを1日1箱吸うようなニコチン中毒者の場合、およそ1ヶ月に2個は交換する必要があると思います。
コイルユニットは1つ約400円です。
よって交換用コイルが1年間で約9,600円、他にも先ほどご紹介したバッテリーが1年で寿命になる。
そしてアトマイザーはガラス製なので、もし落としたら割れて交換が必要になることも考えると、VAPE機器のランニングコストは1年間で多めに見積もって15,000円ほど必要なると考えておきましょう。
このように、ベイプとアイコス本体のランニングコストを比較すると、アイコスの方が安くなります。
VAPEはアトマイザーの保守管理に手間とお金がかかります。
機器だけでいうと、イニシャル、ランニングともにVAPEのほうが高価だといえますね。
VAPEリキッドとアイコスヒートスティックのコストを比較
アイコスヒートスティックのコスト
アイコスヒートスティックは20本入り460円、一日1箱吸う人なら、1ヶ月のコストは13,800円
しかしアイコスヒートスティックは1箱20本中、吸えないヒートスティックを必ず1本以上混入させているので、1ヶ月でおおよそ15,000円必要となります。
VAPEリキッドのコスト
VAPEリキッドはものにもよりますが、日本で市販されているニコチン無添加リキッド30mlで平均2,000円、アイコスなどを一日1箱吸う程度のニコチン中毒者が、そこそこのアトマイザーで我慢せずに吸った場合、ニコチン添加した30mlのベイプリキッドは1週間も持つことはないはずで、3日から5日間ほどで消費するでしょう。
30mlのVAPEリキッドが、仮に5日間も持ったとして、単純に計算して1ヶ月12,000円のリキッド代が必要です。
それに加えて添加するニコチンベースリキッド代、そしてショップが近所にない場合は送料も必要なので、アイコスを1ヶ月に30箱吸うのと比べて、ベイプを吸うのは、ほぼ同じランニングコストになります。
VAPEリキッドは市販品を購入して、自分でニコチンを添加するなら、アイコスのヒートスティックよりもコストはかかります。
しかしVAPEリキッドを自作して、自分でニコチンベースリキッドを海外から個人輸入して添加すると、ベイプを吸うコストは劇的に下がります。
しかしVAPEリキッドを初めから自作する人はほとんどいませんし、市販リキッドはどんな味がするのか、いろいろ試したくなるのは当然で、VAPEリキッドのコストはアイコスのヒートスティックのコストと変わらないと考えるのが一般的です。
このように機器のコストではVAPEよりもアイコスのほうが安く、市販VAPEリキッドとアイコスのヒートスティックのコストは同じくらいだということが分かりました。
つまり、一般的には、電子タバコの中でもVAPEは安くニコチン補給できるように錯覚するけど、実はお金持ちが楽しむもの、ということが出来ますね。
続いてVAPEとアイコスを吸う時の比較をしましょう。
VAPEとアイコスの煙の量を比較
アイコスの煙の量
アイコスを吸う時の煙は、みなさんご存知の通り、ほとんど気になりませんよね。
それでも発売当初に比べるとアイコスの煙の量は多くなっていることにお気づきですか?
余談ですが、フィリップモリスは、他の電子タバコの動向に合わせてヒートスティックをいろいろチューニングしており、味は変わっていないようでも、吸い応えを出すために、ヒートスティックに含ませるグリセリンの量を増やしていると思います。
それでもアイコスの煙の量は革新的に少なく、室内で吸ってもさほど気になることはないレベルでしょう。
VAPEの煙の量
加熱式電子タバコの中でもVAPEの煙の量はとても多いです。
使うアトマイザーによって煙の量は変わるとはいえ、普通に満足感を得ようとすれば、周囲から「うわ!機関車やん!」と恐れられるほどの煙の量です。
私は長年に渡るVAPE愛好家です。が、本当に恥ずかしくて人前ではVAPEを吸いたくないです。
人前ではベイプの煙の多さに気兼ねして、VAPEを吸った気になりません。
喫煙室のような閉塞的な空間でVAPEを吸えば、室内がかすんで見えなくなるので迷惑です。
喫煙可能な居酒屋とかでも、訳の分からない大量の煙をボウボウと吐き出されて気にならない人なんていません。
かといって野外の喫煙スペースで吸うのもかなり迷惑だと思うので、いつも誰もいなくてVAPEを吸っても良い場所を探し求めることになります。
もちろん家の中でも他に家族がいる空間ではVAPEは吸うべきではないでしょう。
このVAPEの煙の多さこそが、私がアイコスとベイプを併用している一番の原因でもあります。
煙の量で比べると、断然VAPEよりもアイコスの方が少ないという、当然とも言える結果です。(煙が多いほうが良いという人にはVAPEをおすすめします)
VAPEとアイコスの煙の臭いを比較
アイコスの煙の臭い
アイコスは紙を燃やして吸うリアルタバコに比べると煙の臭いはかなり少ないです。
アイコス発売当初は、アイコスの煙の臭いがなんの臭いなのか分からない人も多くいましたが、今ではポピュラーな臭いになったため、煙の臭いはもちろん、吸い終わったあとの息の臭いでアイコスを吸ったことが近くの人にバレます。
何が言いたいかお察しが付くかもかもしれませんが、いくらアイコスの煙の臭いが少ないといっても、会社のトイレで吸っているとバレますし、そのままデスクに戻るとアイコスを吸ったことが口臭でバレバレです。
アイコス発売当初は本当に良かったです。
手にホルダーを隠して吸えば、煙は少ない、臭いは少ない、だから人前でもアイコスでニコチン補給していることが誰にもバレない。
でも今となっては、リアルタバコと同じ感覚でしかアイコスでニコチン補給することは出来ません。
いつかさらに革新的に完全無煙、完全無臭のニコチン補給機が登場することを願っています。
VAPEの煙の臭い
ベイプの煙の臭いは吸うリキッドによって変わります。
が、一般的に好まれるバニラなど甘い系のリキッドの煙は、甘臭くて、吸わない人からすると出来れば嗅ぎたくない臭いに感じます。
私は甘い系のリキッドはほとんど吸わないので、VAPEの甘い系リキッドの煙の臭いが充満していると吐き気すらします。
リキッドが吸えるVAPEショップに初めて行った時には、室内に立ち込める煙の臭いが臭すぎて、長居することが出来ず、それ以来VAPEショップに行くことはありません。
甘くないメンソール系リキッドもあり、その煙の臭いはまだマシです。
そして中には、子供が「お菓子の美味しそうな匂いがする」と言ったり、女性が「ラズベリーの良い匂いがする」と言う市販リキッドもあるのは事実です。
が、それでも、そのようなリキッドを夜に室内で吸って、翌朝その部屋に入ると、何とも言えない独特な臭いが残っています。
VAPEの煙の臭いは、VAPEを吸わない人に、歓迎されない臭いであることがほとんどです。
が、ただ一つだけメリットをあげると、「例えば」ですが、会社の給湯室などで換気扇を回してVAPEをこっそり吸ったとして、後から誰かが入ってきても、さっとVAPEをポケットにでもしまえば、臭いが多少室内に残っていても、あなたがVAPEでニコチン補給してたとバレることはなく、給湯室で何か甘いスイーツを食べたか、飲んだかしていたと思われるだけでしょう。
そして自分のデスクに戻っても、隣の人にニコチン補給してきたとバレることもありません。
アイコスに比べてVAPEの煙は甘臭いですが、VAPEはまだまだ一般的ではないので、ボウボウと吐き出す煙さえ見られなければ、臭いだけでは、あなたが電子タバコでこっそりニコチン補給していたことはバレません。
VAPEとアイコスの味の種類を比較
アイコスの味の種類
アイコスのヒートスティックは日本では、「レギュラー」「バランスドレギュラー」「スムースレギュラー」「メンソール」「ミント」「パープルメンソール」「ブラウンレギュラー」「オレンジレギュラー」「イエローメンソール」この9種類が今のところ販売されています。
9種類ですが、9種類とも大きく味が違うわけではないので、アイコスの味の種類はそんなに多くなく、そしてどれも、しょせんニコチン補給しているだけ、吸って美味しいというレベルではないと私は感じています。
VAPEの味の種類
VAPEの味とは、つまりVAPEリキッドの味で、VAPEリキッドは、全世界で一体どれほどの種類が市販されているのか分からないほど多く、国内だけでも、何種類のベイプリキッドが購入出来るのか不明です。
市販されているVAPEリキッドはとにかく種類が多く、探し求めればきっといつか「めっちゃ美味い!」という、記憶にも残るVAPEリキッドに巡り合えるはずです。
私も何十種類もVAPEリキッドを買いあさり、本当に美味しいと思うリキッドにたどりつきました。
そのリキッドを仕事終わりに胸いっぱいに吸い込んで吐き出せば、まさに至福の一服、五臓六腑にニコチンが染み渡る、なんとも言えない満足感に「ベイプは最高!」と思っていた時期もありました。
しかし、そう思えるリキッドは消費量が半端なく、美味い美味いとつぶやきながら30mld3,000円ほどのベイプリキッドを3日で吸い尽くしてしまうこととなり、ベイプリキッドを買うお金がなくなり、仕方なく美味しい市販VAPEリキッドを吸うのをあきらめ、今では自作した、まあまあ吸える程度の味のVAPEリキッドで我慢している毎日です。
VAPEとアイコスの室内の汚れを比較
アイコスによる室内の汚れ
アイコスはタールがないので、たばこのヤニで室内が汚れることはありません。
使われるグリセリンの量も少ないので、家具やテーブルがベタベタすることも感じないでしょう。
電子タバコの中でもアイコスはグローと並んでとてもクリーンなニコチン補給機だとい言えます。
VAPEによる室内の汚れ
ベイプも他の電子タバコと同じくタールは含んでいないので、アイコスと同じくVAPEを吸った室内がヤニで汚れることはありません。
が、VAPEリキッドの主成分であるグリセリンのせいで、ベイプを吸った室内は家具やテーブル、電化製品などがベタベタになってしまいます。
私はベイプを吸い始めた当初は、まさかVAPEで室内が汚れるなんて思ってもいませんでした。
が、光沢のある物の表面に吐き出したグリセリンが付着して、そこにほこりが付いて、乾いた布で拭いたくらいでは取ることが出来ず、しょっちゅう水拭きしていないと大変なことになると知りました。
アイコスを吸っても室内の汚れは目立ちませんが、ベイプを吸うと室内は目に見えて汚れます。
家具や電化製品だけてなく、室内にあるもの全て、例えば衣服や子供が口にするおもちゃ、そして自分自身も、吐き出した煙でベタベタになってしまうでしょう。
アイコスとVAPEの運用面の比較
アイコスの使い勝手
アイコスはホルダーを一つしか持っていないと、連続吸い出来ないというのが最大のデメリットで、そしてホルダーが時々充電不良を起こし、吸いたい時に吸えない最高のストレスを与えてくれます。
そのため、アイコスを吸うならホルダーは2本持ちが当たり前になります。
ホルダーを2本持ち、交互に使い、どちらも常に充電するようにしておけば、連続吸いが可能で、ホルダー充電不良に泣かされることも減るでしょう。
アイコス本体のチャージャーバッテリーは、ひどく劣化していなければ、1回の充電でヒートスティック20本は吸えるはずなので、1日中バッテリー切れを心配しなくても大丈夫です。
VAPEの使い勝手
ベイプはアイコスと違って、1本あたり何回吸えるか、などという決まりはないので、吸いたい時に吸いたいだけダラダラ連続吸いが出来ます。
アイコスは吸い始めるまでに余熱時間が必要ですがVAPEはいきなり吸い始める事が出来ます。
そしてアイコスのように一度吸い始めると途中でやめる事が出来ない、なんて事もなく、例えば1回だけ吸ってすぐにやめる事も可能です。
この快適さは、アイコスやgloにはないVAPEのメリットと言えるでしょう。
気になるバッテリーの持ちですが、一般的にVAPEで使える18650バッテリーと、30ワット以上で吸うアトマイザーを使うと、VAPEを吸いたいだけ吸っていると、1日は持たないと思います。
なので私はVAPEだけを吸っているときはスマホ充電用の大容量モバイルバッテリーが手放せませんでした。
そして忘れがちですが、VAPEリキッドの補充が必要です。アイコスなら毎回ヒートスティックを刺して抜いて捨てるのですが、特に面倒だとは感じません。
しかし、VAPEは使うアトマイザーによっては、吸うたびにリキッドを補充する場合もあり、液体を補充するので、こぼさないように気をつける必要があるなど、ニコチン補給したいだけなのに、地味に面倒くさいです。
VAPEと電子タバコを比較した結果まとめ
初期費用はベイプもアイコスも同じようなもの、ランニングコストも同じようなものですが、VAPEリキッドを自作すれば、VAPEでニコチン補給するランニングコストはアイコスやgloに比べて劇的に安くなりますが、自作する手間がかかり面倒くさいです。
運用面でみるとVAPEのほうが煙が多い、臭いが強い、室内が汚れる、バッテリーが一日持たない、リキッドチャージが面倒くさい、と、どう考えてもVAPEよりもアイコスのほうが、ニコチン補給には優れているように思えます。
しかし、唯一VAPEが優れている部分があります。
それは、味です。
美味いリキッドに出会えたら、VAPE吸わずにアイコスやグローを吸っている人がかわいそうに思えてしまいます。
美味いVAPEリキッドが吸えるのなら、どんなに機関車のように爆煙を吐き出そうが、どんなに肩身が狭くなろうが、どんなに運用が面倒だろうが、そんなことどうでもよくなります。
お金さえ潤沢にあるなら、手当り次第にいろんな市販リキッドを買いあさり、いろんな味を楽しむことが出来ます。
リキッドをあれこれ探している時間さえもワクワクして幸せです。
そして私のように、「これだ!」というリキッドに出会うことが出来たなら、アイコスのヒートスティックのような、まずいものを吸う理由なんてどこにもないと思うでしょう。
結果
お金があるならVAPE、お金がないならアイコスやglo。以上