3月の引越しは地獄!
3月の引越しは高すぎる!
3月の引越しなんて無理!
そんなの誰でも知ってる。
けど、3月に、しかも超ハード高額請求当たり前の3月中旬以降4月第1週の「引越し地獄キャンペーン期間」にしか引越し出来ない人はめっちゃたくさんいる。
子供が春休みや卒業、入学のタイミング、仕事の人事異動のタイミング、これらは全て引越し地獄キャンペーン期間中です。
私もやむを得ず引越し地獄期間に引っ越しを経験し、精神を破壊されそうになった体験談をお送りします。
HPを見ても3月の引越し価格は分からない
3月に引越しすることが明確に決まる1月中旬から2月上旬、あわてて引っ越し料金の相場を調べ始める。
大手引越し会社のHPには、引越し時期に応じた概ねの料金が分かるページが用意されている。
「あ、意外と3月でも驚くほど高くはないなあ」
と、そのページを見ると思わされる。
私の場合、2人世帯、荷物は一般的な量、引越し先は市外で距離50km未満
これだと、エアコン1台の脱着作業込みで一番高い引越し会社で約16万円、作業員の態度が悪いという評判の安い引越し会社だと10万円以下だった。

仕事さえキッチリやってくれるなら態度なんてどうでもいいと私は思っている。
エアコンの取り外し、取り付けセット料金だけでも1万5千円は必要、そしてトラックの燃料代や高速道路代の実費も込み込みの合計なら、目玉が飛び出るほど高くはないと感じた。
いや、むしろ世間がぎゃーぎゃー言うほど引越しは高くなくて、最近は競争も激しくなってるためか、良心的な値段になってるやんと思った。
だがしかし、現実は甘くない。
もっと詳しく見積もりを欲しいために、引越し会社の見積り請求フォームに必要事項を入力して送信、あるいは電話で問い合わせると…
3月の引越しで一番安い10万円以下をHP上で提示していた会社に電話すれば「3月だとどんな日でも25万から30万以上になります。」って。
シレっと軽く3倍の引越し価格が提示されてきました。
じゃ、HPに掲載されている参考引越し価格もそう書いておけよ!
と思うのですが、引越し会社の電話口で話す社員の「当たり前にぼったくりますが何か?」「ぼったくり価格でも頼んでくる客はいくらでもいるから」「貧乏なくせに引越しするな」っていう熱い想い溢れるプロの口調に、何も言い返すことも出来ずに受話器を置きました。
予算なんて考えてたら3月に引っ越しは出来ない
お金に余裕があるか、会社が引越し費用を全額負担してくれるか、じゃなきゃ、3月に世帯全員の引っ越しを考えるのは無謀と言っても過言ではありません。
安い引越し価格を提示している会社でこの様ですから、他の大手引越し会社の価格は、本当に目玉が飛び出そうな価格だったのは当然です。
調べれば調べるほど鬱になっていきます。
「あかん…詰んでる…引越し無理ちゃう?」
心の中で明確に、「こりゃダメだ」と泣いている自分がいました。
つまり、
引越し一括見積りサイトもひどい
驚くほど高額な引越し価格にブルブル震えつつ、引越しを安くする方法、とかでgoogle検索すると、体験談のようでアドバイスのようで、結局はよく分からないけど最後に「こちらで安い引越し会社が見つかります」って案内される、引越し価格が一括見積り出来るサイト
「大手では無理な格安価格で引越しが出来る」
とか
「地域密着の親切で安い引越し会社が探せる」
とか、いかにも期待できそうなキャッチコピーが並ぶ比較サイト
藁にもすがる思いで私も使ってみましたよ。

比較サイトを見ると引越し価格が何社も一括で提示される仕組みと思わされますが、違います。
後で分かったのですが、一括でたくさんの引越し会社に見積りを依頼できるだけで、比較サイト上で引越し価格が一括で分かるなんてことはありません。
嫌になるくらい、そして引越しに何の関係があるのか分からない個人情報まで入力させられて、ようやく送信しようと思うと…
やれ自動車保険だ、やれ家庭用ネット回線だ、いろんな会社の中から3つ選んで資料申し込みしないと、引越しの値段がみれない。(実はどうやっても引越し金額の一括見積りがページに表示されない)
「そんなことまでして引越しの見積りなんていらんわ!」
引越し業界ってホント骨までしゃぶる怖い業界だと分かって、一括見積りをキャンセル(申し込まなかった)のですが…
1時間ほどして
じゃんじゃん電話がかかりはじめました。
番号検索するとどれも引越し会社の番号です。
一括見積りサイトで最終申し込み確定していないのに、引越し会社には私の情報が流されていました。
一括見積りサイトは引越し会社に私の情報を流すだけで報酬がもらえるのでしょう。
だから私のように嫌気がさして途中で逃げられないうちに、本人に分からない(分かりにくい)タイミングで多くの引越し会社に私が入力した詳細な個人情報を流す。
なのに、もう流しているのに、うさんくさい引越しに無関係な資料請求しないと引越し見積りが出来ない風に誘導して、その資料請求の報酬までもらおうとする怖さ。
引越しで焦り、引越しを少しでも安くしたいと願う人の尻の毛までむしりとろうとするエグさに怖くなる。
それから数日間、仕事中でもお構いなしに電話は鳴る。
引越し会社からの「もっと詳しく教えろメール」もどんどん届く。
どれもこれも驚愕の高額な引越し価格なのはすでに知っている。
「なんやこの業界は…」
3月は注文が殺到し引越し価格が高くなるはずだが…
3月は引越しの依頼が多すぎて、受けることが出来ないから驚く引っ越し価格になるんじゃないの?
なのに、どこの会社も必死で受注しようと連絡してくるのはなぜ?
本当に無理なくらい受注しているなら、わざわざ電話なんてかけてこないよな?
じゃ、やっぱ、「3月だから」っていう理由だけで、客の足元みてぼったくりの高値を吹っかけているだなあと感じる。
どんなに高額な見積りしてでも、金に糸目をつけない引越し客を捕まえられるから、貧乏人の相手したくないのが3月
引越し業界が一年で一番幸せな3月
でも我々客には引越し地獄キャンペーン期間
そんな3月に30万円も払って私は引越ししたのか!?
実はいろいろ考えて頭も体も使って、6万円で引越ししました。
次回は、「3月に2人世帯、荷物普通、市外50km以内の引越しを6万円で済ませた方法」をお届けします。
お楽しみに!