最近の車にはプライバシーガラスという、スモークフィルムを貼ったような色つきのガラスが標準で装備されてきました。
たしかに肉眼やビデオのカラー撮影では車内の様子は分かりにくいですが、赤外線撮影からもプライバシーは守られているのでしょうか。
赤外線撮影だと車内の様子が分かる場合、熱も車内に届くため、断熱効果もありません。
後からガラスに貼り付けるスモークフィルムには断熱効果はなく、赤外線で撮影されると車内の様子が丸見えでした。
自動車のプライバシーガラスは本当に断熱効果があり、熱を伝える赤外線も防いで透視撮影からも守ってくれるのか、赤外線撮影で検証してみました。
プライバシーガラスを赤外線で撮影してみた
プライバシーガラスはスモークフィルムと同様に黒い色がつけられて、肉眼やビデオのカラー撮影では車内の様子はほとんど分かりません。
車内温度上昇を防ぐために赤外線も吸収していると言われるプライバシーガラスですが、実際にはどうでしょうか?
ビデオカメラのCCDに取り付けてある、赤外線をカットするフィルターを外して撮影してみました。
つまり赤外線も使ったビデオ撮影です。
真っ黒なスモークフィルムを重ね貼りした車の車内を同様に、撮影したときよりも周りの風景の映り込みが多いように見えます。
車内の様子も可視光線撮影映像とあまり変わらず、見えにくいです。
さらに赤外線だけしか通さない赤外線フィルターをカメラに取り付けて赤外線だけで撮影をしてみました。
この状態でも車内の様子は可視光線撮影映像と変わらず見にくいですね。
周りの景色の映り込みも多いままで、赤外線を跳ね返していることが分かります。
車内が暗く見えるのは赤外線がガラスでカットされているためで、景色が映り込みは赤外線を反射しているためです。
このようにプライバシーガラスは赤外線の暗視撮影や透撮からもプライバシーを守ると共に、赤外線による車内温度上昇を防ぐ働きが、本当にあることが証明されました。
検証結果
プライバシーガラスが使われている車なら、車内で何をやっていても、車外から丸見えにはなりません。
スモークフィルムだと丸見えだった赤外線撮影からも守ってくれます。
ただしフロントガラスはサンシェードなどでカバーしないと、前方からの盗撮は防ぐことが出来ません。
車内でいろいろな事をしたいなら、車内を赤外線で盗撮されることを防止してくれて断熱効果もあるプライバシーガラスを使った車に乗りましょう。