競泳水着や衣服が透けて見えると話題になった赤外線フィルターを使った赤外線撮影ですが、本当に布地が透けて見えるのか実験してみましょう。
布地の赤外線透視実験
綿100%のハンカチを利用して赤外線透視撮影をおこなってみましょう。
実際の衣服や水着と比べるとハンカチ一枚では薄さが違いますので、現実的な厚みにするためにハンカチを折って2枚重ねにして検証しています。
カメラのCCDに取り付けられている赤外線をカットするフィルターを取り外して撮影した画像です。
可視光線の情報も混在しているために赤っぽいカラー映像になっていますが、この状態でもハンカチの下にある雑誌の様子が透けて見えます。
ハンカチが一枚の部分では毛髪の様子も見る事が出来ますね。
赤外線フィルターを使用しなくてもこのような赤外線撮影による透視が可能です。
これが赤外線による布地の透視撮効果だ
さらに赤外線しか通さない赤外線フィルターをカメラに取り付け撮影してみました。
ハンカチを透過しない可視光線を完全にカットして、赤外線だけを取り込んでいるために、布地がハッキリと透けて中が見えているのが分かります。
このように生地の材質や厚みによっては簡単に赤外線透視撮影が出来るのですが、実際の衣服や水着には可視光線下で透けないようにインナーや厚めのサポーターが入っていますので、それが邪魔になって下着や肌まで赤外線が届かずに、マスコミが騒ぐほど簡単には透視することが出来ません。
しかし言い換えるなら、インナーの無いゆったりとした薄手のワンピースや、サポータを着用しない競泳水着などは簡単に透視出来るということにもなりますね。
なんでもかんでも赤外線で透視できるわけではありません。
この記事の赤外線透視撮影の画像について
赤外線をカットする物理フィルターを取り外し、赤外線しか通さない赤外線フィルターを取り付けた、改造ビデオカメラの撮影映像をキャプチャーしたものです。
一般的なビデオカメラは、赤外線を遮断して可視光線しか取り込まない構造になっているので、市販の赤外線フィルターを取り付けるだけでは赤外線透視撮影は不可能です。
「スマホ等のカメラレンズに貼るだけで透撮できる」などとうたう怪しい商品には手を出さないのが賢明です。