皆さんは電動ラジコン飛行機のLiPoバッテリーとブラシレスアンプの接続にどんなコネクターをお使いでしょうか?
今回は、安全確実な接続のために必要なコネクターについてお話しいたします。
コネクターに求められる性能
良く見かけるのは+側、-側それぞれにギボシ端子(バナナプラグ)を使った接続方法ですね。
一歩間違えると凶器にもなってしまうラジコン飛行機のLiPoバッテリーとブラシレスアンプを接続するコネクターに求められる性能を考えてみましょう。
- 配線を引っ張らずにコネクターが抜き差し出来ること。
- LiPoバッテリーとブラシレスアンプの逆接続の危険がないこと。
- 保管中、運搬中にLiPoバッテリーのショートの危険がないこと。
- 長期間の繰り返し使用でも確実な接続が維持できること。
- 接触抵抗が少ないこと。
パッと書き出しても、コネクターに求められることについて、これくらいは簡単に出てきます。
私はこれまで10A以下のパワーソースを用いた小型電動ラジコン飛行機に、様々なコネクターを試しましたが、現在唯一信頼して使用しているのはDEANS PN1222 2ピン・マイクロプラグ2Rです。
DEANS PN1222 2ピン・マイクロプラグ2Rの紹介
このコネクターは上記の1-5の全ての性能を満たしており、脱着はコネクターのプラスチック部分を持って行う為に、配線への負担がありません。
LiPoバッテリーとブラシレスアンプの接続も決められた1方向しか出来ない為に、逆接続によるショートの恐れがなく、LiPoバッテリー保管中や運搬中に端子が接触してショートする危険が少ない事も明らかです。
1番肝心なのは確実な接続の維持、接触抵抗の低さですが、バッテリー充電器やブラシレスアンプに取り付けているコネクターは、1000回以上抜き差ししていますが、全く変化なく新品の時のフィーリングを維持しています。
他の様々なコネクターを試用した結果、10A以下のパワーソースの場合、このコネクター以外にオススメ出来るコネクターは一切ありません。
脱着しにくいコネクターは重量増の原因になる
EPP製の小型電動ラジコン飛行機特有の事ですが、バッテリーコードやモーターコードなど各配線を極力短くして軽量化を行うため、使いにくいコネクターだとLiPoバッテリーの脱着に時間がかかります。
そしてゴソゴソ脱着しているうちにEPPを破って機体を壊したり、最悪は配線を持って抜き差しする事で断線したりします。
結果的に脱着しやすいように配線を長くするのですが、配線は銅の塊と同じなので、長くなればそほの重量はかなりのものになってしまうのです。
しかし、このDEANSのコネクターなら、狭い場所、配線が短い場合でも両方のコネクターを指でつかんで抜き差しがとても簡単で、最短で配線が可能となり、機体の軽量化に大きく貢献してくれるでしょう。(機体の外まで配線を伸ばしコネクターがラクラク脱着出来るようにしているなら、それは無駄に長く重い配線を積んで、飛行性能を著しく悪化させているということになります。)
ギボシ端子(バナナプラグ)は繰り返しの脱着に不向き
ギボシ端子(バナナプラグ)はどうしても機体内で抜き差しするときに配線に負担がかかりますし、使用しているうちに接続が甘くなってきます。
甘くならないようギチギチに調整すると抜き差しが堅くてついつい配線を持ってコネクターを押し込んだり引き抜いたりになってしまい接触不良の原因となります。
ギボシ端子(バナナプラグ)は、ハンダ付けしてしまうと不便だけど、一度接続すると、メンテナンス時など、たまにしか脱着しない部分の接続に利用するのが基本です。
人によってはバッテリーは+-両方メス、アンプは+-両方オスなどという事もなさっていますので、何度も繰り返し脱着していると、逆接続の危険も十分ありますので、そのような箇所に安易に利用するのは、控えたほうが懸命です。
脱着する限りコネクターによる100%安全な接続方法はない
ただし逆接続やショートがどうこう言う私のように、バッテリー充電器側の端子と間違えてLiPoバッテリー同士を接続すれば、10秒で忍者の煙幕が部屋に充満します。
あくまで、いかに危険が少ないか?リスクをコントロール出来ているか、という事です。
大電流の接続にはT型コネクターがオススメです
この記事は10A以下のパワーソースを用いた小型電動ラジコン飛行機に使用する際にオススメのコネクターのお話です。
現在でも私は10A以上のパワーソースの大型電動ラジコン飛行機には大電流に対応し、逆接続の危険がない大型のT型コネクターを使用しています。