小型電動ラジコン飛行機用のプロペラについて
私は電動ラジコン飛行機は、基本的に3セルのリポバッテリーしか使いません。
機体重量も350グラムまでのEPP製小型電動ラジコン飛行機しか飛ばしません。
ブラシレスモーターはAXI2208/34ゴールドラインです。
そんな私のプロペラに対する考察です。
GWSの9×5DDプロペラ
EPP製の小型電動ラジコン飛行機を年間で2000回以上フライトさせ、当然プロペラにも湯水のように金を突っ込んできました。
その中で得た答えは「このパワーソースではGWSの9×5DD以外に適したプロペラがない」というものです。
一本500円もするAPCペラも精度良く効率も良さそうですが、プロペラ自体がとても重くてレスポンスが悪く使えません。
様々なメーカーの様々なサイズのプロペラを試しましたが、GWSの9×5DDに勝るプロペラはありませんでした。
墜落や天井からぶら下がるホース、コードに絡まり、1日に3-4本、1ヶ月で100本近くプロペラを割り、あれこれ試した結果であり間違いございません。
プロペラの予備がたっぷりあれば幸せで心穏やかにラジコンライフが送れる、という感覚は、一般的なフライヤーには理解しがたいのは承知しています。
しかし、なんせ毎日ラジコン飛行機を飛ばさないと落ち着かない、しかも飛ばす場所は障害物だらけの工場の中、1本のプロペラが1ヶ月は使える、なんて、夢のような生活は出来ないのです。
生産時期によっては全く使えないプロペラも
ただし、もっとも適していると思うGWSの9×5DDも、製造ロットによってはハズレがあり、バランスが悪く回転がスムーズに上がらないプロペラがあります。
GWSの9×5DDには、灰、黒、オレンジと3色のラインナップがありますが、ダメな製造ロッドときは、その色全部ダメなプロペラが送られてきます。
ダメなプロペラも、丁寧にバランス調整すれば使えるのですが、毎日3-4本折る私たちには1本1本バランスを調整する暇などございません。
そんなときは黙って中古買取りショップに売りにいくのですが、それほど需要がないプロペラということもあり、買い叩かれるのは必至です。
とにかく毎月の小遣いを大きく圧迫するプロペラが、なんとか割れにくく長持ちするようにならないか?と、プロペラを水に漬けて柔らかくしようとしたり、プロペラ表面に補強のためにPPテープを貼ってみたりといろいろ試しましたが、どれも効果は無く、結局はポケットに5-6本のプロペラを突っ込んで、割れるだびに次々交換するばかりでした。
割れたプロペラの再利用に挑戦
そんなあるとき、私があまりに激しくプロペラを交換、割れた残骸を山積みしているのを見て、この残骸でなんとか使えないのか?と、先輩が割れたプロペラの再利用に取り組みました。
1本のプロペラを2-3フライトしか使えない為、割れた反対側はいつも新品同様で、先輩は2本の割れたプロペラを使って1本のプロペラを作ったのです。
プロペラの割れてない部分を切り取り、もう一方の割れた部分を切り取ったプロペラに接着するという古典的な方法ですが、長さだけ合うように、割れた部分と割れてない部分を整形して瞬間接着剤で固定、サンドペーパーで仕上げるだけですが、意外と結構使えました。
接着部分が遠心力でハズレて飛び散りそうでしたが、そんな事はなく普通に使えましたので、興味のある人は自己責任で試してみて下さい。
プロペラアダプターについて
プロペラをモーターシャフトに取り付けるために、各社いろいろなプロペラアダプターを販売していますが、皆さんはどんなプロペラアダプターをお使いですか?
多くの人がゴムでプロペラを固定するタイプのアダプターをお使いだと思います。
ゴムマウントタイプのイチオシは
私もゴムマウントタイプのプロペラアダプターは多くの製品を試しましたが、最初からゴムをしっかりとプロペラに掛ける事が出来ない粗悪品も結構ありましたし、ほとんどのプロペラアダプターが、数回の墜落で使えなくなりました。
正確に言うと、優しく飛ばしていると大丈夫ですが、スロットルワークを激しくするとプロペラが外れます。
アダプターの径が小さく精度が悪いために、バランスの取れていないプロペラを高速回転させると振動で外れるようです。
プロペラを取り付けるゴムはハイペリオンのゴムを使っていましたが、すぐに腰が抜けて伸びたり切れたりするので(初期ロットは結構しっかりしてましたが後発のロットは腰が抜けてフニャフニャに変わりました)10袋単位で購入、プロポにフックでゴムを掛けて切れたり伸びたりするたびに交換しながらフライトしつつ、毎日4-5本使えなくなる事に疑問を感じ、RC専門店から100円ショップまで様々なゴムやOリングを捜し求め試しましたが、しっくりするものはありませんでした。
AXI純正のプロペラアダプター
そんななかで、唯一ゴムマウント用でおススメできるプロペラアダプターを見つけました。
リトルベランカで販売されているAXI純正のプロペラアダプターです。
こいつはとても精度よくしっかりしています。
少々の墜落にはビクともしませんし急激なスロットルワークでもプロペラが外れにくくて、しっかりしていておススメです。
園芸用水道ホースの輪切り
またプロペラ取付け用のゴムも最終的にはホームセンターで売っているシリコン製の園芸用水道ホースが一番良かったです。
ホースですから適当な長さを購入し自分で細切りして使います。
伸縮性はそんなに高くないので、取付けるときは少し硬いですが、マイナスドライバーなどを使えば簡単に取り付ける事が出来るかと思います。
園芸用水道ホースですから紫外線に強く耐久性も強度も抜群で、しかも安いのでおススメです。
と、書く私ですが現在はゴムマウントタイプを使っておりません。
どんなにしっかりした製品でも、ゴムでプロペラを止めておくのは、私の飛ばし方では不可能なのです。
必ずここ一番の激しいスロットルワークでプロペラが外れてしまいます。
で、超おススメはRCホビーで売っていた安価なネジ止めプロペラアダプターです。
ネジ止めタイプのプロペラアダプターが一番
ネジでしっかりとプロペラを固定するので、さすがにどんなスロットルワークでもしっかりプロペラが空気を掻いてくれます。
プロペラセンターでキッチリ取付け出来ますからバランス良く回転も上がりますし、モーター全開で目の前を通過させる時にもシュワーという気持ちいい音を響かせてくれます。
絶対にプロペラが外れない安心感は一度使うと手放せません。
が、残念ながら、この、マウントベースへネジをねじ込んでプロペラを取り付けるタイプは、現在は発売されておりません。
どこかで見つけたらお試しください。
「プロペラを固定したら折れやすいでしょ?」と思われるかもしれませんが、ほとんど高回転時に割れる為、ゴムによる固定でも折れやすさはそれほど変わらないと思います。
私の場合はゴム取付けでも毎月100本折っていましたので、ゴム固定方式でもねじ止め方式でも折れやすさの違いは全く感じませんし、大量に買っていたゴムが要らないだけでも大助かりです。
ベースからネジが出ているタイプは使えない
他にもゴムを使わずにプロペラを取り付けるためのアダプターは売っていますが、アダプターベースからボルトを出して、そこにプロペラセンターを入れてナットで固定するタイプばかりでして、このタイプは一度墜落させるとボルトが曲がり使えなくなります。
私が使うタイプは、アダプターベースへネジを締めこんでプロペラを固定するタイプなので、墜落しても締めこんだネジが曲がるだけで、そのネジを交換すればすぐ元通りになります。
同じようなタイプのアダプターを見つけたら即ゲットです。
アウトドアで飛ばすならゴム固定は使えない
基本的に3セルでDDペラを使用してアウトドアで飛ばすなら、プロペラをゴムで固定するタイプのプロペラアダプターは使えないと思います。
強風に煽られたときにスロットルで立て直そうにも、ゴムが伸びてプロペラがセンターからズレて回らなくなると、風下に向かって流されてしまいます。
ゴムによるプロペラの取り付けは、大きなSFペラをゆっくり回すインドアでのフライトだけのものと考えた方が無難です。