バルサ材で作られたラジコン飛行機の主翼は、着陸時に誤って木に当てたり、失速して傾いたまま落としたりすると簡単に壊れますが、実は意外と主翼の修理は可能です。
ここでは、私の主翼修理方法をご説明いたします。
CAP232・70の主翼修理の様子
誤って主翼を破損したときは、本来ならそのままにして、家でじっくり直すのが1番手間がかからずに綺麗に仕上げることが出来ます。
しかし、壊したのがまだ早い時間で、「そのまま何もせずにボーっと飛行場で過ごすよりは、後で修理が面倒になろうとも、応急処置をして今日を楽しめば良いのでは?」という、他人の意見にそそのかされると、その場しのぎの現場修理をしてしまい、きびしい道を歩く事になります。
応急処置は瞬間接着剤で固めるだけでOK
一見すると少し凹んでる程度にも見えましたが、フィルムを剥がすと、内部はかなり割れており、およそ破片を元に戻して瞬間接着剤を流し込んで中途半端に応急処置を行なっています。
細かい破片も無くなっており、とりあえず瞬間接着剤でバルサ材を固定している状態です。
こんな修理でも、普通に飛ぶのが驚きかもしれませんが、この処置だけで、その日は過激なアクロバット飛行を思いっきり楽しんで帰ってきました。
本格的に修理するなら破損部分の切り落とし
そして自宅でいよいよ本格的に主翼を修理します。
現場で修理せず、そのまま家に持ち帰ってたなら、細かく折れた破片まで緻密に接着して、修理することも可能だったはずですが、応急修理をしてガタガタの状態でかためてしまったら、もう、傷んでいる部分全てバッサリと切り落として作り直すしかありません。
バルサ材の角材を三角形にカットして、主翼前縁を形成、本来は薄いプランク材を曲げて巻き込んでありますが、私にはそんな高度な修理工作は出来ないので、前縁部分を別に作って、主翼の上面、下面を薄いバルサ材で蓋をするようにしました。
で、薄いプランク材を張り込み…裏側も同じように作業して完成。たいして力がかかる場所ではないので、こんな感じで大丈夫でしょう!
主翼前縁部の凹み修理
もう一カ所、同時に主翼の前縁を凹ませてたのですが、そこは現場では修理せず、そのままにして飛行させた後に、家に帰ってから初めて状況を確認しました。
こちらも見事にプランク材が割れて凹んでましたが…
なんとか上手く凹んだプランク材を引っ張りだして、だいたいの復元が出来ました。
あとは木工パテを入れて仕上げます。
ラジコン飛行機の材質は、ほとんどがバルサ材とフィルムなので、まあまあバキバキに壊れても、バルサ材と瞬間接着剤とカッターナイフがあれば、意外と簡単に修理出来ることが多いです。
壊れた部分の破片を丁寧に組み合わせるだけでも、ほぼ元に戻せますので、壊れることを恐れず、どんどんいろんな技に挑戦して、ラジコン飛行機ライフを楽しんで欲しいと思います。
修理を止める判断も大切
このように、修理は簡単ですが、唯一の問題は、何度も何度も修理してると、瞬間接着剤の分だけどんどん機体が重くなって、そのうちホバリングするのが難しくなってしまうということです。
そうなればそれ以上使い続けるのは難しくなりますが、もしそこまで愛着を持って修理を続けて飛ばし続けられたのなら、値打ちは十分あったとも言えますね。