長年使ってきた紙パック式掃除機がついに調子が悪くなり、安くて吸引力が強くてお手入れ簡単な掃除機を探すことにした。
新しい掃除機を選ぶ際に重視したポイントは次のとおり。
- とにかく安くて出来れば5,000円以下の掃除機
- 軽量でコンパクトな掃除機
- 吸引力が強いという評価の多い掃除機
- サイクロン式で紙パック交換不要の掃除機
- メンテナンスやゴミ捨てが簡単な掃除機
以上の条件をもとにアマゾンで掃除機を探した。
タイミング良くアマゾンプライムデーで、いくつかの掃除機がセール特価になっていて、その中から選んで購入したのが、中国製iwolyというメーカーの安くてサクラ以外の高評価が多い、サイクロンスティッククリーナーV600というサイクロン式掃除機です。
通常は5,000円台の価格設定がされた掃除機ですが、プライムデー期間中は3,499円と大特価だったので、使えなくても記事のネタにしようと考えて気楽に購入しました。
ダイソンの掃除機は高すぎて買えないけどサイクロン式掃除機は買えました!
iwolyサイクロン式スティック型掃除機の概要
私がアマゾンで購入した中国製iwolyサイクロンスティッククリーナーV600とはどんな掃除機なのか、まずは概要をご覧ください。
iwolyサイクロン式スティック型掃除機の付属品
掃除機本体、伸縮パイプ、フロアヘッド、隙間ノズル、ブラシ付きノズル、壁掛け用のブラケットといった、一般的なスティック型掃除機に必要なものすべてが付属しており、後から必要なものをオプションとして買わされる心配はありません。
強力な吸引力のサイクロン掃除機
中国製iwolyサイクロンスティッククリーナーV600は小型でコンパクトなサイクロン掃除機ですが600Wのハイパワーで強力な吸引力を発生します。
デジタルモーターを採用しているダイソンのサイクロン掃除機はハイパワーなものでも300~400w程度しかありません。
600Wというのは一般的な掃除機の中でもかなり高出力です。
軽量なスティック型の掃除機ですが、大きな掃除機と同様に微細なゴミも大きなゴミもしっかり吸い取って、部屋の隅々までキレイに掃除できます。
軽量で使いやすいサイクロン掃除機
中国製サイクロンスティッククリーナーV600の重量は約2kgで女性でも片手で簡単に持ち運びできます。
ダイソンのコードレス掃除機の最近のモデルはどれも本体重量2kg以上です。
71cmまで伸縮可能な延長パイプが付属し、ハンディクリーナーにもスティッククリーナーにも変身可能で、部屋中、家具や家電のすき間、壁ぎわ、階段、カーテンなども簡単に掃除できます。
コード式で吸引力が低下しないサイクロン掃除機
中国製サイクロンスティッククリーナーV600はコンセントに電源コードを差して使うため、充電式コードレス掃除機のように、徐々にバッテリーが減っていき吸引力が低下して使えなくなる心配がありません。
もちろん充電待ち時間も不要です。
電源コードの長さは5メートルと十分な長さを確保し、メイン掃除機として部屋の隅々までお掃除可能です。
また、充電残量を気にせず、ゴミを見つけた時にいつでもフルパワーでサっと使える掃除機です。
ダイソンと同じサイクロン式掃除機
サイクロン式スティック型クリーナーV600の集じん方式はダイソンと同じくサイクロン式で「ゴミ」を遠心分離してキャッチするため、紙パック不要の掃除機なので経済的です。
ゴミを分離した後の空気は内蔵の高密度HEPAフィルターでクリーンに排気します。
ダイソンも他のサイクロン式掃除機も全て排気用フィルターは装備されています。
お手入れ簡単なサイクロン掃除機
サイクロン掃除機の一番のメリットといえるのが、集めたゴミを簡単に捨てることが出来る構造です。
サイクロン式スティック型クリーナーV600もダストカップのロックを外すだけで簡単にゴミ捨て可能です。
掃除機から排出する空気をクリーンにするためのハニカム構造の円筒フィルターとHEPAフィルターは取り外して水洗い可能で、ともに繰り返して利用できます。
HEPAフィルターは水洗い出来ますが消耗品です
掃除機にセットされているHEPAフィルターの使用寿命を延ばすために、最初にHEPAフィルターが汚れたら水で洗わず軽く叩いてホコリを落とすだけにすることをおすすめします。
掃除機の強い吸引力を保つために、数ヶ月使った後にHEPAフィルターを水で洗って、風通しがよい場所で十分に乾燥させてください。
保証や認証
中国製iwolyサイクロン式スティック型掃除機の保証期間は1年間です。
中国製ですが日本のPSE(電気用品安全法)認証済みで安心して使うことが出来ます。
電気用品安全法とは、電気用品の安全確保について定められている日本の法律で、PSEマークは電気製品が日本で定める安全性を満たしていることを示します。
iwolyサイクロン式スティック型掃除機を使って分かったこと
スイッチはON・OFFのみ!他には何もない!
サイクロン式スティック型クリーナーV600は掃除機本体にON・OFFのスイッチが1つあるだけです。
他には何もなくて、強・弱などの吸引力切り替え機能もありません。
あまりの潔さに感心しますね。
いいんです。掃除機の弱スイッチなんて一度たりとも使ったことはないんですから。
掃除機は操作がシンプルで誰でも簡単に掃除出来ることが何よりも重要です。
掃除機の全てを手に持つから移動しやすいけど重い
いくら本体重量が2kgほどしかない軽量な掃除機といっても、掃除機のモーター部分や集じん部分も全て手で持って動かしながら掃除するので重いです。
今まで使ってた紙パック式掃除機は本体が大きくて重いですが、手に持つのはホースやノズル、ヘッドだけなので、掃除中はそんなに重たくはない。
あちこち家中を移動しながら掃除するときは、紙パック式の大きくて重たい掃除機を引きずり持ち上げるのが大変で、そんな時は本体が軽量なスティック型掃除機の方が快適ですが、ずっと2㎏の物を持ちながら掃除するのは、お年寄りには困難だと思います。
だから2.5kgほどあるダイソンのスティック型サイクロン掃除機もお年寄りには敬遠されています。
でも、
- 高い場所を掃除するとき掃除機のホースが届かなくて、片手で重い本体を持ち片手でホースを持って掃除する場面では明らかにスティック型クリーナーの方が楽です。
- いろんな物が床に置いてある場所の隙間を掃除する時は大きな本体を引きずり回せないのでスティック型クリーナーの方が楽です。
- そしてスティック型掃除機は、じゃばらのホースがなくてコンパクトなのでスマートに収納できます。
それに重いといっても、非力なお年寄りや小さな子供以外は無難に扱える掃除機なので、多くの人は気にすることはないでしょう。
吸引力はデカい紙パック式掃除機と大差ない
サイクロン式スティック型クリーナーV600は、600Wの超強力ハイパワーな吸引力で、家中のもの全てを飲み込んでしまいそうなイメージでしたが、今まで使っていた紙パック式のデカい掃除機と大差ないと感じました。
こう書くと「がっかりした」と思う人もいるでしょう。
でもがっかりする必要はありません。
コンパクトなスティック型クリーナーなのにデカい掃除機と同じ吸引力です
今まで私が使っていた掃除機はデカい本体に車輪が付いてて床をガラガラ引きずり回し、そこらじゅうにぶつけまくりながら使ってた紙パック式掃除機です。
そして今回私が購入したのはコンパクトなスティック型掃除機です。
この大きさも重さも形も違う2つの掃除機が同じような吸引力を発生させて、同じようにゴミを吸い込んでくれる。
ひと昔前のスティック型掃除機は本当に吸引力が弱くて使えたもんじゃなかった。
ゴミ捨ては簡単だけどワンタッチじゃない
サイクロン式スティック型クリーナーV600は、ダストカップに溜まったゴミは簡単に捨てることが出来ますが、ダイソンの一部の掃除機のようにワンタッチでクリアビンの蓋を開けてゴミ捨てできるわけではありません。
本体を片手で持ち、もう片方の手でダストカップのロックを解除して蓋を開けてゴミを捨てます。
iwolyの商品説明では「ワンタッチでゴミ捨て」と書いてありますが、片手で持つ本体のレバーを指で引くだけのワンタッチ操作ではありません。
掃除機ヘッドはモーター回転式じゃない
ダイソンの掃除機などはヘッドにモーターが内臓され、ブラシを強制的に回転させてカーペットの奥のゴミまでかき出して吸い込みます。
しかしサイクロンスティッククリーナーV600はヘッドにモーターが内蔵されていなくて、ヘッドを前後に動かすことでブラシが回転する簡単な構造です。
ダイソンのコードレス掃除機は吸引力は弱いですが、ヘッドのブラシがモーターで回転してゴミを奥からかき出すことで、吸引力の弱さを補っています。
サイクロンスティッククリーナーV600は吸引力を高めたことで、ブラシがモーターで回転しなくてもゴミを奥から吸い出します。
ヘッドのブラシはカーペットの掃除以外は不要
ヘッドブラシがモーターで回転しないことに不安を持つ人もいるでしょうが、掃除機ヘッドのブラシはフローリングや毛足の短いカーペットでは不要なものです。
逆にブラシがない方が吸引力が高くなりゴミを吸い込みやすくなります。
よってブラシがモーターで強制的に回転するほうが良いのは、毛足の長いカーペットを掃除するときだけです。
サイクロンスティッククリーナーV600はヘッドのブラシが自動で回転しないことを知って、カーペットの掃除は苦手なのかと思いました。
が、カーペットを掃除した時にダストカップにどんどん溜まるゴミをみたら、吸引力が強ければブラシがモーターで回転しなくても、しっかりゴミを吸い込んでいるのが確認できて安心しました。
壁掛けブラケットが取り付けられなくても大丈夫
スティック型掃除機は壁にかけてオシャレに収納出来るのがウリ
サイクロンスティッククリーナーV600の壁掛けブラケットはノズルやブラシヘッドも一緒に収納出来て便利です。
だけど!
賃貸などで壁にネジを打ち込めないと壁掛けブラケットは取り付けできません。
説明書を読むと「回転ヘッドを床につけて掃除機を立てておくのはNG」となっていて、壁掛け収納出来ないと面倒なことに。
なんといっても壁にぶら下げていないと、床に置いたスティック型掃除機は倒れてきます。
でも大丈夫!
逆さまにして手に持つ方を下にして置いておけばヘッドも傷まず、掃除機が倒れてくることもありません。
いろいろ足りなくても安くて強力で使いやすい掃除機だ
中国製iwolyサイクロン式掃除機を実際に使ってみて、10倍以上価格で販売されているダイソンのコードレスサイクロン掃除と比べたら、いろいろと足りないことがあるのが分かりました。
なんせ5000円台とかセールだと3000円台で売ってる中国製の安い掃除機ですから。
だけど腐ってもサイクロン式掃除機です。贅沢言わなければ、十分に使える掃除機です。
ダイソンの掃除機が買える人は、どうぞダイソンをお選びください。
私は中国製のサイクロン式のスティック型ハンディ掃除機が安く手に入って、とても喜んでいます。
- 紙パックを交換する手間がなくなり快適です。
- 持ち運びが楽で、コンパクトで収納場所に困りません。
- デカくて重い掃除機と同じ吸引力で部屋の隅々までキレイに掃除出来ます。
- 片手でエアコンやカーテンレールの上のほこりを掃除できるようになりました。
- 紙パック式掃除機より静かで夜でも気兼ねなく掃除できます。
- 充電残量を気にすることなくコンセントに差せばいつでもMAXパワーで安心です。
ダイソンの充電式コードレス掃除機は高くて買えないあなたでも、サイクロン式スティック型で吸引力の強い掃除機は買えるのです!
サイクロン式だから吸引力が強いと思うのは間違い
ダイソンのCMを見てきた人は、「サイクロン式だからスゴイ吸引力」「サイクロン式がもっともゴミを吸い込む」と勘違いしているはずです。
違います。
全くの誤解です。
サイクロン式とはゴミを遠心力で分離する機能
サイクロンとは、気体や液体から粉塵を遠心力で分離する方法で、ダイソンのサイクロン式掃除機は空気と一緒に吸い込んだゴミを強い遠心力で分離して、ゴミだけを集めることが出来るので紙パックが不要になりました。
サイクロンは紙パックを使わずにゴミだけを集める方法で、吸引力をアップする機能じゃないのです。
サイクロン式のゴミ分離方法は吸引力が無駄になる
サイクロン式はゴミと一緒に吸い込んだ空気を高速で回転させるために、広い入口から入れた空気を狭い出口から出します。
この時に空気の通り道が狭くなるため、掃除機の吸引力自体は落ちてしまいます。
ダイソンのいう「吸引力の変わらない掃除機」とは「吸引力は弱いけど吸引力が変わらない掃除機」という意味です。
ダイソンの充電式コードレスサイクロン掃除機も吸引力が低いために、ヘッドブラシを工夫してゴミを吸い込みやすくしています。
強力な吸引力を求めるなら紙パック式の大出力掃除機
紙パック式の高出力600Wクラスの掃除機なら、紙パックが目詰まりしていない状態で使うと、カーペットまで吸い込みそうな勢いで薄っすら積もったホコリまできっちり吸い込んでくれます。
使う紙パックの性能や、紙パックの目詰まり具合に左右されますが、強力な吸引力を求めるなら紙パック式の600Wクラスの掃除機を選ぶ以外にありません。
アマゾンで購入者の評価が高く、床の菌まで取り除く600W以上のハイパワー紙パック式掃除機をご紹介しておきます。
サイクロン式掃除機はゴミ捨て時にゴミが舞う
ダイソンなどの充電式のコードレス低出力サイクロン掃除機は吸引力が弱く、うっすら積もったホコリなどが吸い込みにくいというデメリットがあります。
そしてもうひとつ、ダストカップからゴミを排出する際に、小さなホコリが部屋中に飛び散ってしまうというデメリットもあります。
その点、紙パック式はゴミ捨て時には紙パックを取り出してゴミ箱に捨てるだけなので、その時に小さなホコリが飛び散るということも少ないです。
紙パック式掃除機は紙パックを購入して用意しておき、紙パックを取り出して捨てて、再び新しい紙パックをセットするのはとても面倒くさいです。
が、ゴミ捨て時に細かなホコリが飛び散らないので、紙パック式の方が清潔にゴミ捨てできるのです。
ハウスダストアレルギー対策なら紙パック式の高出力掃除機
以上のような充電式コードレス低出力サイクロン掃除機のデメリットを考慮すると、ハウスダストアレルギーを軽減するために家の掃除を徹底的にするなら、ダイソンなどの充電式コードレス低出力サイクロン式掃除機は使わないほうが良いでしょう。
充電式コードレスサイクロン掃除機は、それなりに連続使用時間も重要であり、そのためにも出力を低く抑えているために吸引力自体は強くなく、さらにサイクロンを発生させてゴミを分離するために吸引力は犠牲になります。
ハウスダストアレルギーを軽減したいのであれば、紙パック式の600Wクラスの高出力な掃除機を使い、紙パックをこまめに交換して吸引力を常に最大に保つようにする必要があります。
ただし、
- コンセントが届かずに掃除機をかけ残す場所がある
- 高い場所に掃除機が届かずいつもホコリが残っている場所がある
こんな事になってしまうなら、紙パック式の高出力掃除機でもハウスダスト対策には役に立たないことを覚えておいてください。
サイクロン式でコード有り600W大出力掃除機はやっぱりスゴイ
サイクロン式掃除機のデメリットを正直にお伝えしてきましたが、この記事でご紹介している中国製サイクロン式掃除機iwolyサイクロンスティッククリーナーは、コード有りで充電が必要なく、コンセントに差せばいつでも600Wの大出力で強い吸引力を発生します。
普段使っている紙パック式と同様に強い吸引力で細かなハウスダストまで掃除してくれるのに、サイクロン式で紙パックが必要なく、使っているうちに吸引力が低下することがありません。
とはいえ、サイクロン式はどうしても、サイクロンを発生させるために吸引力を犠牲にするし、ゴミと空気を分離する性能が高くなればなるほど、それは強い遠心力を発生させるということで、さらに吸引力は弱くなります。
同じ出力なら新品の紙パックを装着した紙パック式掃除機の方が吸引力が強いのも事実です。
ですが、紙パック式は使っているうちに吸引力がかなり低下するので、同じ出力のサイクロン式掃除機のほうが吸引力が強い、という言い方も間違いではありません。
私も紙パックを長らく交換していなかった紙パック式掃除機からiwolyサイクロン式掃除機に換えた際、「吸引力は紙パック式と同じくらい強い」と感じました。
唯一の欠点といえるゴミ捨て時の微細な粉塵が舞い散るのは、ダイソンのコードレスサイクロン掃除機と同じなので、なるべくゴミ袋の中でダストカップの蓋を開けてゴミをそっと捨てるなどの工夫は必要です。
以上のことを踏まえて、あなたに必要な掃除機は
- コードレスで持ち運び簡単なスティック型サイクロン式掃除機か
- この記事で紹介している、吸引力は普通でゴミ捨て簡単なコード有りサイクロン掃除機か
- 紙パックが目詰まりしなければ強力な吸引力でハウスダストの軽減に役立つ紙パック式高出力掃除機か
どのタイプの掃除機なのか、よく考えて購入してくださいね。