ネッククーラーは首にかけて使いますが、ファンの風を吹き出す首掛け扇風機ではなく、ペルチェ素子により冷やされた金属プレートを首に当て、首を流れる血液が冷えることで体温を下げます。
今年の夏はネッククーラーが大注目されています。けどね…
- ネッククーラーって本当に体を冷やす効果あるの?
- ネッククーラーが1万円って高すぎない?
- プレート一つだけの安いネッククーラーでも大丈夫?
- ダブルファンとネッククーラー、どっちを選ばいいの?
っていう疑問を持つ人も多いと思います。
ネッククーラーに疑問を感じるあなた!今はネッククーラーを買わない方が良いです!
ハンディファン、首掛けダブルファン、空調服や空冷服はファンの風で汗を冷やすというアナログな熱中症対策アイテムでしたが、ペルチェ素子というハイテク風な響きの冷却アイテムに人々は興味深々
ネッククーラーをシーズン前に仕入れた転売屋や中国輸入屋が、品薄を見計らって高値で販売を始める。
商品レビューサイトやYouTubeもここぞとばかりに紹介してあおりまくる。
このような状況が重なりネッククーラーは価格がどんどん吊り上がっています。↑↑
ネッククーラーは3月4月のマスクのように価格大暴騰中でございます!
マスクで失敗した転売屋が気合を入れて勝負しています。

5月には6000円ほどのネッククーラーが7月には約1万円に高騰しています。
はっきりと断言します。
ペルチェ素子を使ったネッククーラーに1万円も出すのは大間違いです。
しばらく待てばマスクと同じく定価6000円程度に下がります。
1万円でいいから今欲しい!と勢いよく買っても後悔しますよ。1万円も出すほどの夢のような冷却アイテムではありません。
転売屋の餌食になりたくなければネッククーラーは今買うべきではありません。
ネッククーラーを絶賛している商品紹介サイトやYouTubeに惑わされてはダメです。
っていうか、定価の6000円でも高すぎる買い物なので、私ならネッククーラーなんて買わず、2000円くらいの安い首掛けダブルファンを購入します。


ネッククーラーに定価6000円も出すのはもったいないと思える理由を述べていきましょう。
大騒ぎするほど冷えるのか?
ネッククーラーにはペルチェ素子が使われており、ペルチェ素子に電圧をかけると冷たくなるのは間違いではありません。
冷たいものを首筋(頸動脈付近)に当てると体が冷えるのも当然です。
しかし、5月の外気温25度前後ならともかく、35度を超えるような猛暑の中で、冷たいものを首筋に当てるだけで体全体が冷却されるかは大いに疑問です。
実際にamazonの購入者レビューを調べると、
「効果がある」と述べているレビューの多くが、5月のまだ涼しい時に使用した感想、あるいは家の中で使った感想です。
5月なら首掛けタイプの安いダブルファンでも同じように効果が得られるはず。
ネッククーラーを紹介しているサイトやYOUTUBEでも、まだ夏になる前に室内で使って「よく冷える」と絶賛しているものがほとんどです。
逆に
「効果がない」と述べているレビューの多くは、日中野外で大汗をかきながら肉体労働をしている人のレビューです。
効果がないと評価している人たちは、「重いバッテリーを体につけて首から邪魔なコードを垂らして大して冷えないものより首掛けダブルファンの方がよっぽど使いやすい」とも述べています。
また、「作業中にネッククーラーがズレたり外れたりして使いにく」という声もあり、根本的に改善が必要な意見も見かけます。

本当に熱中症の危険にさらされている人には、価格に見合う効果はなく、物珍しさだけで購入した人には効果がある。
これがネッククーラーの本当の性能です。
私が言っていることは、実際にamazon商品ページのレビューを読んで確認してみてください。
ペルチェ素子は数百円で買える
ネッククーラーはペルチェ素子という半導体を使ってアルミプレートを冷やす仕組みです。
ネッククーラーにはこのペルチェ素子が2個と、ペルチェ素子を冷やすための小さなファンが組み込まれています。

ペルチェ素子は表と裏で冷却と加熱が起こるため、加熱面をファンで冷却しています。
ネッククーラーは6000円もするってことは、ペルチェ素子という冷却ユニットがさぞ高価なんだろうと思いますよね。
でも、実はペルチェ素子は何十年も前からある普通の半導体であり、とても安価に手に入ります。
amazonでペルチェ素子を調べると、なんと2個で880円で誰でも買うことが出来ます。
ペルチェ素子の冷却にも使われる冷却ファンだって2個で800円で売られています。
一般の人が買う価格でもこんなに安いので、製造業者が仕入れる価格なんてもっと激安です。
このように各パーツを見ていくと、ネッククーラーに6000円~1万円も出すってのは、私には出来ないのです。
バッテリーは別途自分で用意する必要あり
首をトングで挟むようにペルチェ素子(金属プレート)が2個ついているネッククーラーにはバッテリーが内蔵されていません。
ネッククーラーを10時間使うには10000ma以上の容量のモバイルバッテリーを別途購入する必要があります。
モバイルバッテリーは2~3000円します。
ネッククーラー1万円+モバイルバッテリー2000円=合計12000円
ますます買う気が失せるとんでもない値段です。
しかも重いモバイルバッテリーをポケットなどに入れて持ち歩く必要があるってねぇ。
直射日光の当たらない室内で物珍しいネッククーラーを試すだけなら、モバイルバッテリーをテーブルの上に置いて椅子に座って読書でもすれば良いでしょう。
でも、私は真夏に野外で動き回る時の冷却アイテムが必要で、そんな時にいちいちモバイルバッテリーも持ち歩くなんて邪魔で面倒臭いとしか感じません。

ペルチェ素子が首の後ろ1個だけのネッククーラーはバッテリー内蔵タイプもあるが、そもそも真夏の野外で使える冷却性能はありません。
もちろんこのタイプのネッククーラーも価格が2倍に跳ね上がっている最中なので、今は近寄らないようにしましょう。
ネッククーラーは髪の長い人は使えない
ネッククーラーは首筋にペルチェ素子の冷却用ファンがあります。
長い髪がファンに絡まり、ファンが回らなくなってペルチェ素子が高温になってしまうトラブルが頻発しています。
髪の長い人は髪をアップにしないとネッククーラーが使えません!
また襟付きの空調服と併用しようとすると空調服の襟がネッククーラーのファンを塞いでしまい、同じくペルチェ素子が高温になり、逆に熱くてたまらないという不具合が起きています。
ネッククーラーは髪の毛が短い人専用の冷却アイテムです。
金属アレルギーの人は要注意
ネッククーラーはアルミプレートを首に当てて冷却します。
このアルミプレートによるかぶれや蕁麻疹を訴える人が多くいます。
通常であれば、アルミでは金属アレルギーになることは少ないと言われていますが、汗をかいたまま長時間アルミプレートと接触しているために、かぶれや蕁麻疹といったトラブルが起こりやすいのではないかと思われます。
金属アレルギーの人はネッククーラーを使うにあたり、十分な注意が必要です。
お金持ちで酷暑の中で使わない髪の短い人は買ってもいい
ネッククーラーに高いお金を払うのはいかがなものか、をお話ししてみました。
真夏35度を超える野外で肉体労働する人にはたとえ安くてもネッククーラーはおすすめしません。
ファン付き空調服と首掛けダブルファンの組み合わせが一番です。


でもあなたの髪が短くてお金に余裕があり、室内や日陰で使うなら、今ネッククーラーを買ってもいいでしょう。

ただし、そのような場所なら首掛けダブルファンでも十分涼しくなれることをお忘れなく。
あなたが使う環境でネッククーラーが役に立つのか?
なによりあなたの髪の毛が短くてネッククーラーに絡みつかないか?
ネッククーラーを買って後悔しないか?よくお考えください。
商品紹介サイトやYouTubeを見て惑わされることなく、amazonの購入者レビューなど実際の声もよく調べてからネッククーラーの購入を決めるようにしましょう。