PR

馬油の歴史を調べると馬油とはソンバーユ(尊馬油)のことだと分かる

美容・健康

私が初めて馬油(ばあゆ)という活字を見たのは、もう十年以上も前のことで、当時は「うまあぶら」と間違えて読んでいました。

馬の脂肪から作った馬油というものがこの世にあることを知った時には、「馬の油なんて気持ち悪いし、薬が少なかった昔に傷薬の代わりに使っていただけでしょ?」くらいにしか思わず、以降今年になるまで、馬油の存在すら忘れていました。

月日は流れ、そして今年の夏前、私は偶然にも、「馬油はスキンケア効果がとても高く、美肌効果はもちろんシミやソバカス、吹き出物やニキビ、さらには鳥肌やサメ肌、象皮肌も綺麗に改善する効果まである」という記述を見つけました。

馬の油を顔に塗ったら美肌効果がすごいって何?馬の脂肪なんて臭いんじゃないの?ベタベタでテカテカになっているだけじゃないの?

私には、動物の油、つまり動物の脂身を顔に塗るなんて、いろんな意味であり得ないと感じましたし、そんな原始的なものが現在の化粧品や医薬品に勝てるはずはないと思ったのが正直な気持ちです。

しかし、なんでも徹底的に調べないと気が済まない性格なので、馬油の事も調べていくと、出るわ出るわ、歴史から効果効能の、え!?っと驚く馬油の衝撃的な事実!

美肌だけじゃない人の身体への馬油の効果効能や馬油が人類に有益なことを伝えようとした偉大な研究者の努力を知ると、今まで馬油を使わなかったあなたも、馬油のことをもっと早く知りたかったと心から後悔するでしょう。

馬油という名称について

はじめに、これからの説明に誤解が無いよう、馬油という名称についてご説明しておきます。

馬肉の脂肪に効能があることは、古くは中国では5~6世紀頃から、日本でも奈良時代頃から知られていたようで、一説によると香具師(やし)が口上を並べて売っていた「ガマの油」と呼ばれていたとも言われます。

この馬の脂肪から採った馬脂を馬油と名付けたのは、日本で最初に馬の脂肪から採った馬脂を商品化して発売した(有)筑紫野物産研究所の創始者である直江昶(なおえ とおる)さんで、馬油という名称は商標登録されています。

登録商標第2712496号「ばぁゆ馬油」で、馬から採った脂、馬脂を指定商品にしています。

「ガマの油」は、実は馬油のことだった、という研究発表をしたのも直江昶さんです。

発売当初は、これまでに馬肉の脂肪が薬用として研究されたり使用されたりした前例がないという理由で、国が医薬品として認めずに、やむを得ず「ご自由にお使いください」という表記で、馬油は食用油脂として販売されました。

よって、この記事でいう「馬油」とは直江昶さんが研究開発し(有)筑紫野物産研究所が製造販売(後世でソンバーユ㈱が製造し薬師堂が販売)するものに限って記述しています。

馬の油の歴史

馬の油を人体に活用するルーツは中国だと言われています。

日本で馬油を初めて研究した直江昶さんによると、5~6世紀頃の中国の書物には「馬の油は髪を生ず」と書かれており、また16世紀頃の中国の医師、李時珍が著した薬物学書『本草綱目』において、「シミ・ソバカスの除去、肌荒れ治療、筋肉痙攣の緩和」などの馬の油の効果が記述されています。

これらのことから、5~6世紀頃の中国では、騎馬民族を中心として馬の油が薬用として使われていたものと推測されています。

では、日本で馬の油が薬用として使われはじめたのはいつ頃からだったのか?

残念ながらそれを伝える明確な文献は見つからないようです。

ただし伝承としては、奈良時代だといわれています。

奈良時代に日本を訪れた唐の名僧「鑑真和尚」の一行が薩摩に上陸後、奈良の都に向かう途中、九州の大宰府などから馬の油の効用を伝授していったと、語り継がれているようです。

昔から馬肉を食べる文化がある大宰府・筑紫野地方では、「火傷や怪我には馬の油が一番効く」と、言われ続けてきたのは、鑑真和尚に馬の油の効果効能を教えてもらったからなのでしょう。

馬油の研究とソンバーユの誕生

もう70年ほど前のこと、第二次世界大戦が終った頃から直江昶さんは馬油の研究を始めたと言います。

馬油研究のきっかけは、直江昶さん自身が手にひどい火傷を負った時に、村人からもらった馬の脂身を、火傷して真っ黒に焼け焦げた手に巻いた包帯の上から塗り続けたところ、3か月できれいなピンク色の皮膚が再生して、やけどのケロイドもなく元の皮膚と同じ様に回復した経験がもとになっているようです。

重症のやけどが馬の脂身のおかげでケロイドにもならず完治したことをきっかけに、直江昶さんは、日本ではほとんど知られていなかった馬の油の効果効能を研究し続け、昭和46年に先述の筑紫野物産研究所を設立、以来、馬の脂肪を精製したものを「馬油」という商品名で「食用油として製造販売してきました。

火傷や怪我には馬油が何よりも治療効果があるのは明白でしたが、多くの研究結果を提示しても効果効能を表示して販売するための許可が国から得られず、やむを得ず食用油として「(いろいろな目的に)ご自由にお使いください」と表示していました。

しかし食用油として馬油を製造販売しても、馬油の優れた効果効能を日本中の人に知ってもらうことは難しいため、皮膚保護用と明記して「馬油」を売り出すために、直江昶さんは会社設立以前からの馬油の研究を続けられました。

そして、直江昶さんは中国でも知られていなかったような馬油の効果効能も数多く発見し、また、馬肉の脂肪から馬油を精製する工程を確立したことで、馬油独特の油臭を除去することにも日本で初めて成功しました。

馬油の元祖ソンバーユは臭いのか?腐りやすいのか?
昔の馬油は臭い油だといわれていました。正確にいうと、馬油という名称で商品化される以前の馬の油は臭かったのです。しかし、油の酸化を防止してくれるビタミンEが発見されたお蔭で、馬油の油臭さはなくなり、他の油にはない効果効能だけが突出しています。
馬油は生臭いとか、油臭いというのは、開封後長い期間室温で保管しているなど、好ましくない方法で放置した場合に起こりうる場合がありますが、冷蔵庫で保管して使うときに取り出すようにすれば、馬油特有の油臭を感じることはありません。

馬油独特の油臭を除去することが出来たため、品質が飛躍的に向上した筑紫野物産の馬油は昭和63年についに「馬油は人間の皮膚を保護する油である」と認められ、日本で初めてスキンケア化粧品の成分(原料)として厚生省から正式に許可されました。

直江昶さんが馬油の研究を始めた頃は、馬油と言う字が辞書にも載っていなかったし、殆んど総ての動物油が日本政府が定めた日本薬局方の生薬の中に分類記載されていたのに、なぜか馬油だけが記載されていなかった事実を知れば、馬油がスキンケア成分の原料として厚生省に認められるのがどれほど大変だったか想像が出来ます。

しかし、化粧品と食品の製造業を兼業することは出来ないと厚生省から指摘を受け、やむを得ず化粧品を製造するソンバーユ株式会社と販売窓口となる株式会社薬師堂が新たに設立されました。

【馬油といえばソンバーユ】馬油と梅雲丹の薬師堂公式サイト
「馬油といえばソンバーユ」でおなじみ薬師堂の公式ブランドサイト。馬油100%、赤ちゃんから大人まで安心して使えるマルチスキンケアオイル「ソンバーユ」や、太宰府・筑紫野地方に伝わる健康志向食品「梅雲丹(ばいうんたん)」をお届けします。

また、化粧品には、食用油として長年使ってきた「馬油」という商品名は使えないと厚生省から指摘を受け、これまで販売してきた馬油に新たに「ソンバーユ(尊馬油)」と名前をつけて、馬油100%のスキンケア化粧品が日本ではじめて発売開始されました。

この厚生省からの指摘がなければ、「馬油」とは、唯一、筑紫野物産研究所が製造販売するスキンケア化粧品の固有名詞となっていたはずです。

それから13年後の平成12年に世界の化粧品原料規格を統括するアメリカのCTFAに世界共通の化粧品原料としてソンバーユを申請し、翌年の平成13年、International Cosmetic IngredientDictionaryに掲載され、直江昶さんが作った馬油がはじめて世界でも化粧品原料として認められました。

現在はアメリカやイタリア、中国、韓国、台湾などでもソンバーユは愛用されているようです。

「皮膚の化膿を防止する外用薬」として特許も取得

「皮膚の化膿を防止する外用薬」の特許を、発明者は直江昶さん、ソンバーユ株式会社を権利者として取得されています。

この特許は、馬脂を加熱溶解して固形の混じり物を除去して、さらに湯洗または蒸溜して不ケン化物を除去した油脂を有効成分とする皮膚の化膿を防止する外用剤です。

特許の内容には「火傷や外傷の修復に効果がある」とされています。

不飽和脂肪酸特有の高い浸透率で皮膚内部に浸透し、体温で液化するため、皮膚の自己快癒力を促し、皮膚組織の活性化で、やけどのケロイドもなく元の皮膚と同じ様になるといわれています。

ガマの油は「我が馬の油」だった説

直江昶さんは、香具師(やし)が刀で自分の腕を切り、血が流れる傷口にガマの油を塗り拭き取れば血が止まり傷が消える芸を見せながら、四六のガマの油として売り歩かれていたものは、武士が自分の馬から作った「我が馬の油」、「馬油」だったと発表されました。

ガマの油は刀傷の絶えない武士の必需品として実在し、昔から貴重な存在だったことは知られていますが、しかしヒキガエルの油で傷薬が作られていた事実は日本中どこを探してもなく、流通量から見ても、四六のガマ油ではなく馬油だったのではないかと直江昶さんは推測しています。

「ガマの油」は「馬油」だったという研究発表をきっかけに、真似をして作る商人が出始め、現在でも薬事法をかいくぐって営業している模造業者が多数あるらしく、また、中国など海外ではソンバーユをコピーした悪質なものも流通しているので注意が必要だと直江昶さんは警鐘を鳴らしています。

馬油とはソンバーユで薬師堂が販売窓口

私が今回馬油を調べる際にAmazonで馬油を購入するために初めて馬油を探したときには、多数のメーカーから様々な馬油とされる商品が見つかりました。

そのなかで、どれを購入するか見ていると、なんともレトロなパッケージのソンバーユがあり、ソンバーユ(尊馬油)という中国製品のようなネーミングや薬師堂という聞いたこともない正規販売店に戸惑いましたが、結局は大量の購入者レビューと、そのレビューのほとんどが感謝の言葉だった薬師堂の馬油、ソンバーユを購入しました。

購入後に今回の記事を書くべく調べると、直江昶さんが日本で初めて馬油を商品化したこと、苦労を重ねて国に化粧品原料として認めさせたこと、そしてソンバーユが誕生し、薬師堂が販売窓口になっている経緯を知りました。
つまり、「馬油」とは直江昶さんが(有)筑紫野物産研究所で日本で初めて馬の油を商品化し、その後も研究を重ねた結果、日本で初めて化粧品原料として認められ、「ソンバーユ(尊馬油)」と名前を変えたのです。

以降、ソンバーユの製造工場から製造方法を盗み出すなどして模造する業者が多く現れました。

が、模造業者は独自の研究はせず効能説明文までソンバーユを模造し、○○配合とか金箔入りなどをうたい、高額な商品にしたり、馬油の有効成分が損なわれてしまうような加工精製をしたり、他の脂肪を混ぜてクリーム状にしたり、石油系の固形剤(パラフィン等)を混ぜたりする、とんでもない模造者もいるので注意するよう、馬油の元祖である直江昶さんは述べられています。

成分を調整しているものは馬油とは違うもの

ソンバーユ製品に使用している「馬油」はすべて成分無調整です。成分無調整とは、原料の馬の脂肪から純粋な馬油を抽出した後に、一切化学的な加工をしていないということ。

最近では「馬油(弊社の登録商標なのですが)」が周知されたのはよかったのですが、「部分水素添加馬油」など馬油を加工した類似成分と間違われるケースを見かけるようになりました。

「部分水素添加馬油」という成分は、馬油に水素を添加して純馬油本来の脂肪酸組成を組替え、性質を安定化させた成分です。つまり、「馬油」と「部分水素添加馬油」はまったく違う成分です。

馬油と梅雲丹の薬師堂より引用

ドラッグストアなどには、このような元祖馬油であるソンバーユの類似品も並んでいますが、今でも一番信頼できる馬の油はソンバーユだと私は思っていますし、私は馬油を詳しく調べたからこそソンバーユの美肌効果や火傷、怪我の治療効果、そして体の様々な症状を改善する医学的な効果を疑う余地はありません。

ソンバーユとソンバーユNo,7の違いは何?美肌効果に差があるの?
薬師堂の1500円ほどのソンバーユと2500円ほどのソンバーユNo,7に効果の違いがあるの?ソンバーユNo.7のほうが美肌効果が高いの?馬油を試したい考えたとき疑問に感じることをスッキリと解説しています。あなたに最適なソンバーユを選びましょう。
馬油は乾燥肌などの肌トラブルを改善してくれるスキンケア化粧品
ソンバーユという馬油が乾燥肌ななど肌トラブルを防ぎ、肌を守る効果に優れる理由は、馬の脂肪成分(馬油)が人の脂肪によく似ているからです。すぐにはイケメンにも美人にもなれませんが、今すぐに馬油を使えば何年か後には大きな違いが肌に現れていることは間違いないです。