以前から私は、周囲がガヤガヤしている場所で電話する時に、こちらの騒音が相手に伝わらないノイズ低減機能ENC搭載の片耳ヘッドセットのコスパ良いものを探していました。
定番かつ評判良いのはプラントロニクスの Voyager 5200です。でも勇気を振り絞らないと買えない値段です。

プラントロニクス Voyager 5200

プラントロニクスの Voyager 5200のように、片耳にイヤホンを付けて口元に伸びたマイクで通話するハンズフリーな形状のヘッドセットは他のメーカーからお安い価格で売られていました。
でもお安いヘッドセットは音声マイク1つだけでノイズ低減機能がないに等しいものばかりでした。

つまり「こちらの声を相手が聞き取りにくい」ヘッドセットです。
そんななか2021年になって【Amazon限定ブランド】Laza-Vally ワイヤレスイヤホン 【aptX& aptX HD対応 デュアルマイク高音質通話 ENCノイズ低減技術 24時間連続通話 】が登場

【Amazon限定ブランド】Laza-Vally ワイヤレスイヤホン
このヘッドセットには騒音解析用のマイクと通話用マイクの計2つのマイクによる本物ノイズ低減機能ENCが搭載されて、お値段なんと3千円以下!
さすがアマゾン限定ブランド品!コスパすごいやん!と即決で購入したのですが、ノイズ低減しか利点なくて後悔してたり…
実際に片耳ヘッドセットを使ってみて、重要視すべきポイントは次の4つでした。
- 自分の声が相手に聞こえやすい片耳ヘッドセット
- 相手の声が聞き取りやすい片耳ヘッドセット
- 耳から落ちにくい片耳ヘッドセット
- ワンタッチでマイクミュートできるヘッドセット
それぞれのポイントを実例をまじえてご説明していきます。
自分の声が相手に聞こえやすいヘッドセット
道路沿い、駅、ショッピングモールの騒音、風切り音、靴音などはマイクが拾いやすく、相手から「騒々しくて何言ってるか聞こえない」とか「館内放送が耳に刺さってイラつく」とか言われて双方とも会話のストレスがハンパない。
なので、もっとも重要なポイントは、自分の周囲の騒音が通話相手に伝わりにくく、自分の声を相手が聞き取りやすいことです。
自分の声が相手に聞こえやすい片耳ヘッドセットとは、自分の周囲のノイズを低減して、相手には自分の声だけが伝わるノイズ低減機能ENCがあるヘッドセットです。
でも安物ヘッドセットの多くはノイズ低減しないのにノイズ低減機能をうたっているので、ノイズ低減機能が本物か偽物か見分ける方法をご説明します。
複数マイクを搭載しないとノイズ低減できない
【Amazon限定ブランド】Laza-Vally ワイヤレスイヤホンは騒音解析用マイクと会話用マイクからなるデュアルマイクを搭載しています。
2つのマイクを使って自分の話し声に混ざる周囲の騒音だけを低減(リダクションして)、通話相手には自分の声だけを伝えることが出来ます。
【Amazon限定ブランド】Laza-Vally ワイヤレスイヤホンは3千円程度の安価なヘッドセットですが、2つのマイクでそれなりにノイズ低減効果はあります。
web会議やオンライン会議でパソコンのキーボードを打つ音を拾われると、聞いている人は「カチャカチャカチャカチャ」とウザいほど耳障りです。
自分が打つキーボードの音は通話相手には騒音であり会話に不要なノイズなので、スムーズなweb会議オンライン会議には、自分の騒音を消してくれるノイズ低減機能は必須です。
でも1つしかマイクがないのに(複数マイク搭載の記述がないのに)「ノイズキャンセリング」と表記しているのは「なんちゃってノイキャン」です。
1マイクしかない安物ヘッドセットは何の役にも立たないので買うべきではありません!
2つ以上のマイクを使って自分の周囲の騒音を相手に伝えないノイズ低減機能ENCは、ハンズフリーヘッドセットには絶対に必要な機能です。
以前は高価なヘッドセットにしか複数マイクによる本物のノイズ低減機能は搭載されていませんでした。
【Amazon限定ブランド】Laza-Vally ワイヤレスイヤホンは複数マイクのノイズキャンセリング機能がついて2千円台ってのが驚きです。
相手の声が大きく聞き取りやすいヘッドセット
周囲がざわついている場所でLaza-Vally ワイヤレスイヤホンを使って通話すると相手の声が小さくて聞き取りにくいです。
スマホの音量最大にしてヘッドセットの音量最大にしても、ざわついた場所では相手の声が聞き取りにくい。
これは私だけでなく、購入者の一定数が指摘しているので、個体差やハズレではなく根本的な問題でしょう。
web会議やオンライン会議なら静かな場所で行うため、相手の声が小さく聞き取りにくいとは感じないでしょう。
私も静かな場所だけで使うなら後悔しなかったです。
ですが、ノイズリダクション機能付きヘッドセットの購入理由は、「騒々しい場所で通話するときに、相手に自分側の騒音を伝えず話し声だけをクリアに伝えたい」からです。
ハンズフリーの片耳ヘッドセットが相手の声が小さくて聞き取りにくいのは致命的です。
ハンズフリーヘッドセットの音量が小さすぎるから静かな場所に移動して通話する。
そんな面倒くさいヘッドセット、欲しいと思いますかね?
雑踏や野外作業中など様々なシーンで利用するヘッドセットは、相手の声が大きく聞き取りやすいことがとても重要なポイントです。
耳から落ちにくいヘッドセット
【Amazon限定ブランド】Laza-Vally ワイヤレスイヤホンは歩いたり動いたりしているとヘッドセットが耳から外れて落ちそうになります。
耳から落ちなくても耳の穴から本体が浮き上がるので、よけいに相手の声が小さくなります。
ぴったり耳穴に密着してフィットするデザインじゃないという構造的な問題です。

どうやっても耳に密着しない形
イヤーピースは大小2種類、イヤーフックも大小2種類が付属していますが、何を使っても構造的にしっかりと耳穴に密着し塞ぐ構造ではないため、耳穴から外れやすく耳から落ちそうになるのです。

ヘッドセットのイヤーフックとイヤーピース
座ってるだけのweb会議やオンライン会議なら気にならない欠点ですが、歩いたり動きながらヘッドセットで会話する人にとっては、耳から落ちそうになるのは致命的な欠点です。
片耳ヘッドセットは耳にぴったりフィットして歩いたり動き回っても耳から外れて落ちないものを選びましょう。

プラントロニクスの Voyager 5200用のイヤーピースセット

ただし!落ちないけど装着すると耳が痛いものを買わないよう、購入者の評価をよく見て確認してください。
ワンタッチでマイクミュートできるヘッドセット
【Amazon限定ブランド】Laza-Vally ワイヤレスイヤホンは安価な片耳ヘッドセットなので、マイクを一時ミュート(消音)するボタンやスイッチはありません。
買い物するとき、レジでのやり取りを電話相手に聞かれたくないとか、web会議中に咳き込んでるのを聞かれたくないとか、瞬時に簡単にこちらの音声を一時ミュートしたい場面は多々あります。
とっさに耳から外して口から遠ざけても、ほとんどのヘッドセットのマイクはしっかりとあなたの声を拾うので、相手に聞かれたくないことも伝わってしまいます。
スマホの機能でも「保留」は出来ますが、保留音が流れると困るので、ヘッドセット側でミュートできる機能が必要なのです。
購入時にはそれほど重要視しない機能ですが、ヘッドセットを使うと通話しながら出来ることが増えるので、買って使ってから「ワンタッチでマイクミュートしてほしい」と感じるようになります。
ハンズフリーヘッドセットはワンタッチでマイクミュートする機能があるととても便利です。
あってもなくても大差ない機能
ヘッドセットに求める絶対に外せない機能4つをご説明しましたが、ヘッドセットの販売ページにはいろいろなアピールポイントが書かれています。
実際のところ、絶対に外せない機能4つ以外は「通話用ヘッドセット」に限っては「あってもなくても大差ない機能」だったりします。一例をご紹介しましょう。
aptX & aptX HDコーデック対応
【Amazon限定ブランド】Laza-Vally ワイヤレスイヤホンはQualcomm社製スマートチップを採用しており、AAC 、aptX 、aptXHDコーデックに対応しています。
これはBluetooth接続した際に音質低下を防ぐための機能であり、音楽鑑賞に用いるワイヤレスヘッドホンやワイヤレスイヤホンには重要ですが、通話用ヘッドセットにはあってもなくても関係ないものです。

そもそも片耳ヘッドセットで高音質サウンドを聴こうとする人はいないでしょう。
私自身、aptXHDコーデックだから相手の声がいつもより美しく聴こえるなんて、一切感じませんでした。
よって片耳用ヘッドセットの「aptX & aptX HDコーデック対応」はどーでもいい利点であり考慮しなくてよい機能です。
次世代急速充電機能
【Amazon限定ブランド】Laza-Vally ワイヤレスイヤホンは、わずか25分で完全充電できるという機能をアピールしています。
ま、早いに越したことはないですが、状況を整理してみれば、それほど大きな利点でないことが分かります。
まず、web会議中に突然バッテリー切れたら、25分でも遅すぎます。
使用前に「そろそろバッテリー充電しなきゃ」と気づくなら余裕をもって充電するので1時間かかっても問題ないです。
充電時間は早いほうが良いが、実用上は25分でも1時間でも気にする必要はないです。
長時間の連続再生時間
【Amazon限定ブランド】Laza-Vally ワイヤレスイヤホンは連続再生約24時間というスペックですが、「実際に24時間連続通話できるか?」といえばそうではない。
「連続再生約24時間」ってのがミソで、自分からも話していれば「連続使用時間」は激減します。
会話用ハンズフリーヘッドセットなので連続再生時間じゃなく連続使用時間を重視しましょう。
MEMS高感度マイク搭載
【Amazon限定ブランド】Laza-Vally ワイヤレスイヤホンは、高速で移動する際にも、遠距離の空間にも、「音飛び「音切れ」」などの状態も改善でき、なめらかな音楽/通話などクリアな音質で楽しめます!と説明されています。

↑うーん、実際に使っている私でも何をいってるのか理解できないので無視しましょう。
優れたMEMSマイクを採用し…とアピールしていますが、ほとんどのイヤホンマイク、ヘッドセットにMEMSマイクが使われているので、いちいちアピールするほどのもんではないです。
オンライン会議限定ならノイズ低減機能を重視
片耳ヘッドセットを選ぶうえで重要ポイント4つをご説明しました。
- 自分の声が相手に聞こえやすい片耳ヘッドセット
- 相手の声が聞き取りやすい片耳ヘッドセット
- 耳から落ちにくい片耳ヘッドセット
- ワンタッチでマイクミュートできるヘッドセット
ハンズフリーの片耳ヘッドセットを様々なシーンで使いたい人にとって、この4つのポイントはどれも重要です。
騒々しい場所での通話が多いなら、搭載マイクの数が多いヘッドセットを選びます。
マイクが多いほど強力な騒音除去、ノイズ低減が出来ます。
そして、雑踏のなかで歩いたり動いたりするなら、相手の声が十分大きく聞こえること、耳にフィットしてズレないことも重要です。
ご説明した4つのポイントすべて満たし、どんな場面でも信頼して使えるハンズフリーヘッドセットは、いろいろ探しても結局はプラントロニクス Voyager 5200に行きつきます。

在宅勤務が推奨されオンライン会議が増えたことで、さまざまなハンズフリーヘッドセットが売り出されています。
どれも良さそうなキャッチコピーが並んでいますが、安価なものは安物でなんちゃってノイズキャンセルでオンライン会議にも使えない粗悪品も多い。
在宅でオンライン会議に使うだけなら2千円台なのに本物のノイズ低減機能ENCが搭載された【Amazon限定ブランド】Laza-Vally ワイヤレスイヤホンも選択肢にはいるでしょう。
