暖かい日が続くようになりバイクに乗る機会が増え、そして梅雨時の雨対策を見越してAmazonとかでバイク用のレイングローブを探す人も増えています。
私のように真冬厳寒時の雨の中でもバイクに乗る人は、雨で指先が冷えて痺れて感覚がなくなり、ブレーキ操作に失敗する危険もあるので、バイク用の完全防水レイングローブ、完全防水手袋は絶対に準備しておくべきマストアイテムです。
私は貧乏アイデアマンなので、レジ袋で手を包んで雨の中バイクに乗ってみましたが、一瞬でレジ袋は破れ、吹き飛びました。
以来、安くて本物の完全防水手袋を探し求めてきました。
この記事では
- バイク用グローブの防水効果あり表示に騙さるな!
- 私が防水グローブに求める性能
- 私がようやく見つけた本物の完全防水手袋
- 真冬の雨の中バイクに乗る私が体験した恐ろしい事態
について書いています。
雨の日はバイクに乗らないライダーでも、ツーリングに行った先で雨に降られることも想定して、本当に防水効果のあるバイク用の完全防水レイングローブや完全防水手袋を購入する際の一助になれば幸いです。
バイク用グローブの防水効果表示に騙されるな!
バイク用のグローブや手袋で「防水性能あり」「レイングローブ」などと表示して売られているものは、有名バイク用品店のものでも防水効果なんて怪しいものが多い。
「防水性能あり」という表現だけでは規格も分からず、1分間だけなら雨の中を運転しても指先が濡れない、だけでも防水効果があると書いてるとしか思えません。
バイク用グローブや手袋でカッコよいデザインのもので、本当に完全防水できるものを見つけるのは至難の業です。
という私は1年中、どんなに寒くてもどんなに大雨が降っていてもバイクに乗るため、有名無名いろいろなバイク用レイングローブ、防水加工された(と表示している)バイク用グローブや手袋を買いました。
しかし、小雨ならギリ耐えられても大雨の中バイクに乗るとグローブの中が浸水してビっチャビチャになる誇大表示の粗悪品ばかりでした。
3000円前後のものは全滅、1万円前後だと「防水かも?」という製品もあるっちゃあるが、雨用手袋ごときに1万円も出す気になれない。
シームレス製法だから、多重構造だから、素材が〇〇だから、ユーチューバー絶賛などといって防水性能をアピールしていても、実際にどれほどの降水量でどれほどの時間浸水を防ぐのか明瞭に説明しているバイク用レイングローブはほとんどないです。
なかでも「ユーチューバー絶賛」とされる(ステマ)商品は、バイク用品に限らず買わない方がいい事くらいは誰でも知ってますよね。。。。。
手袋の中が水浸しになったままバイクを運転すると、指がブヨブヨにふやけてしまうだけでなく、水の気化熱でどんどん指先が冷えて痺れて感覚がなくなるので、本当に危険極まりないです。
私が防水グローブ・防水手袋に求める性能
真冬厳寒時の大雨の中でもバイクに乗る私が、防水手袋に求める性能は次の通り
- 指や手の甲の部分だけでも本当に完全防水のであること
- 適度に保温性がありムレにくいこと
- 水に濡れても滑りにくいこと
- 手袋付けたままでもある程度の細かい作業が出来ること
指や手の甲の部分だけでも本当に完全防水であること
大雨の中バイクに長時間乗っても手袋の中が絶対に濡れないために防水手袋を選ぶのですから、バイクのハンドル握っているときに雨に当たる指と手の甲だけでも完全防水じゃないと意味がありません。
バイクが停止状態で風圧が0なら、ある程度の防水ができるグローブや手袋はあると思いますが、大雨の中を時速数十km/hで走行する際の風圧で雨がどんどん手袋に侵入してくるものがほとんどです。
適度に保温性がありムレにくいこと
保温性無視して、中がムレ放題でも完全防水性能さえあれば良いなら、ダイソーで台所用ゴム手袋を買えばOKです。
私は実際に台所用ゴム手袋をはめて大雨の中バイクに乗りました。
結果、中がムレて湿気で指がブヨってしまうし、保温性0で指先が冷えてしまい、雨の中素手でバイクに乗るのと大差ない結果となりました。
完全防水=当然ムレる
通気性ある=当然防水じゃない
この自然の摂理が一番の問題です。
「完全防水手袋だけど蒸れにくくて適度な保温性がある」
この要望を叶える手袋は市場にはほとんどないと思って間違いないです。
水に濡れても滑りにくいこと
完全防水グローブだとしても、バイクのハンドルグリップやレバーを握るときに滑りやすいと危険すぎるって簡単に想像できるでしょう。
大雨の中でもバイクを確実に安全に操作するためには、水に濡れても滑りにくいこと、ゴワつかずに指先までスムーズに動かせることは防水手袋のとても重要なポイントです。
ある程度の細かい作業が出来ること
バイク用のウインターグローブやスキースノボ用の手袋などをお持ちの方は分かると思いますが、保温性を求めるほどに指先の生地が分厚くなり、ゴワゴワしてて、バイクレバーを握ることくらいしか出来なくなります。
雨の中でもレインコートのファスナーを上げ下げしたり、ヘルメットの通気口を開け閉めしたり、インカムのスイッチONOFFすることはあります。
その時に「手袋はめてたら何も出来ない」では不便すぎる。
雨の中でもやりたいことがスムーズに出来る完全防水手袋があれば、雨の鬱陶しさが少しはマシに感じられるでしょう。
私がようやく見つけた本物の完全防水手袋
私がバイク用の完全防水手袋に求めるポイントをすべて満たしている手袋をやっと手に入れたのでご紹介します。
ショーワグローブから発売されている「防寒テムレス」です。
お値段は一番高価なLサイズでも1700円!安!
防寒テムレスは3層構造で「完全防水ながらムレにくくて暖かい」という夢のような手袋です。
普通のゴム手袋じゃね?と思うのは大間違い!
防寒テムレスは冬山登山家も愛用するプロ仕様の手袋です。
酷寒の冬山でも使えるよう、手袋内部は保温性のあるパイル地の起毛裏地がついています。
手袋表面は特殊樹脂をコーティングしているため、高いスベリ止め効果を発揮します。
手袋の厚みは指先部分でも3㎜程度しかないので、小さな物でも掴みやすく、まあまあ細かい作業が可能です。
生地が分厚くなるほど細かい作業ができなくなってゴワゴワするので、バイク用ウィンターグローブなどは上着のファスナー閉めることも出来ません。
もっとも重要な完全防水は、ポリウレタンの射出成型による完全シームレス(縫い目なし)なので、当たり前に完全防水です。
大雨の中を何時間バイクに乗っても指先は全く濡れません。
完全防水なのにムレにくく保温性がありバイク操作もしやすい防寒テムレスは生地も薄くてコンパクトに収納しておけます。
思いがけない雨の対策としてバイクの小物入れなどに常備しておけば、必ずやあなたを守ってくれるマストアイテムだと思います。
防寒テムレスの唯一の欠点
完全防水なのにムレにくく保温性がありバイク操作もしやすい防寒テムレスの唯一の欠点
テムレスは見た目がカッコ悪い
私のように、公道で車を運転することに我慢ならないストレスから逃れるためにバイクに乗っている者にとっては、バイクもウェアも実用性以外に選ぶ基準はないため、見た目がカッコ悪いなんてどーでもよい。
でも、バイクのカッコ良さや自分の見た目を重視する人には、防寒テムレスの見た目は我慢できないかもしれません。
ご丁寧に「防寒テムレス」ってプリントまでされていますし。。。
そもそも、バイクのカッコ良さや自分の見た目を重視する人は、雨の日にカッパ着てまでバイクに乗ることもないはずで、レイングローブも不要かもしれませんが。。。。
とにかく防寒テムレスは防水性能は最高ですが、見た目が悪いことを我慢できるか否かで購入を検討することになるでしょう。
見た目がマシで防水性能もまずまずのグローブもある
テムレスはどうしてもムリ!って人には、見た目がマシで防水性能もまずまずのバイク用レイングローブをご紹介しておきます。
このバイク用レイングローブは1万円ほどしますが、評価を見るとそれなりに防水性能は高く、加えて防寒性能も高いことがわかります。
また、耐水圧10,000mm、透湿性15,000g/㎡/24h、などと性能評価も表示されており、ある程度の信用はできそう。
なによりバイク用グローブなので、バイクに乗る時に使いやすい工夫がされているのもおすすめポイントです。
「やっぱバイクは見た目っしょ!」という人にも、性能面でおすすめできそうなバイク用レイングローブです。
防寒テムレスの防寒性能は最高じゃない
防寒テムレスは冬山登山や真冬の洗車作業など、人間の動くスピードの範疇なら防寒性能は高いです。
しかし、バイクのように時速100km/hの風圧下までは想定されていない構造なので、「バイクでも全く手が冷えない」とは言えません。
実際に私も真冬の気温0度前後で防寒テムレスをつけてバイクに乗りましたが、バイク用の防寒グローブと同じくらい手指はキンキンに冷たかったです。
「なんだ、バイク用ウィンターグローブとして使えないのか?」。
って思います?
いやいや、防寒テムレスは雨の中バイクに乗る時に使える完全防水手袋です!
気温0度の雨の中、グローブの中の指先が濡れたままバイクで走ると、数分で指の感覚が麻痺します。
防寒テムレスは指先が濡れず、保温効果もあるため、気温0度の雨の中でも指先が濡れて冷え切って感覚が無くなるすることはありませんでした。
防寒テムレスは雨の中でもバイクに乗る時だけに限定すれば、大いに絶賛できる完全防水手袋です。
真冬の雨の中バイクに乗る私が体験した恐ろしい事態
1月頃の真冬、気温0度で大雨が降るなか、バイク用防水ウィンターグローブをつけてバイクで出かけました。
これまでも同じ防水グローブで小雨の中バイクに乗ったときに中がじっとり濡れて、実際には防水効果はほとんどないグローブだとわかっていました。
しかし気温0度のなか素手でバイクに乗る馬鹿な真似もできず、なんちゃって防水グローブでもあるだけマシだろうと出発したのです。
その時はかなりの大雨だったので、バイクで走り出して10分ほどで防水手袋の中の指先はぐっしょりと濡れてキンキンに冷たくなってきました。
そしてそのまま20分ほど走った頃に、雨で濡れて気温0度の風で冷やされた指の感覚が無いことに気づきました。
目的地まであと30分ほど
本来ならバイクを停めて手の感覚を戻すべきところですが、バイクを停めてもどうせ冷たい雨の中で、感覚の麻痺した指先がすぐに元に戻るとは思えませんでした。
ならばとにかく早く目的地に着こうと考えて、感覚の麻痺した指が血行障害や凍傷にならないよう動かし続けたり、手を交互に股間に挟んで少しでも冷気を避けつつ、バイクの運転も続けたのですが、バイクで急げば急ぐほど濡れた指先はさらに凍えていきます。
やがてコーナーに差し掛かったとき
自分ではブレーキレバーを握っているつもりなのに全然ブレーキが効かない!
ブレーキパッドが雨に濡れて初期制動が出ない????
慌てて雨の中なのに急制動する勢いでブレーキレバーを握りこむと間一髪で減速できてクラッシュは免れました。
これ、じつは、指の感覚が完全にマヒして、ブレーキレバーを握る感覚も分からなくなっていて、自分ではブレーキレバーを握っているつもりが、ほとんど指が動いてなかったことが原因でした。
たまたま運よく事故らずに済みましたが、バイクに乗っているときに雨で指先が冷える事がどれほど危険なのかお分かりいただけると思います。
この後に私は真剣に完全防水手袋を探しまくって、防寒テムレスを見つけて、実際に真冬の雨の中で使って、指先の感覚が麻痺しないことを確認して、この記事を書くことにしました。
雨の日は危ないからバイクに乗らない、というのは正しい判断です。
でも、晴れた朝にツーリングに出かけて、帰り道で雨に打たれることはある。
雨の日はバイクに乗らないからといってバイクの雨対策を怠るのはとても危険です。
あなたの命をかけた指先を雨から守るために、完全防水の防寒テムレスだけでも準備しておくことを強くおすすめします。
バイクの雨対策の補足
完全防水手袋の重要性をご説明しましたが、雨でヘルメットのシールドが曇って視界不良になるのも大変危険です。
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