PR

スピード出ない!マジェスティ250 2型のバルブアッセンブリ(ダイヤフラム)交換

車・バイク

私の愛車、マジェスティ250 2型(SG03J)が、ある日突然に50km/h以上出なくなりました。

走行距離は33,000kmです。

平坦路では徐々に徐々に50km/hを超えますが、登坂では原付よりも遅く、走れる状況ではなくなりました。

ネットで情報を調べると、このような症状はキャブのバルブアッセンブリのダイヤフラムの破れが原因の可能性があるとのこと。

キャブを開けて確認したところ、案の定ダイヤフラムがバルブ取付け部分で2㎜ほど破れていました。

安い中華製のダイヤフラムを購入した

純正パーツを調べるとダイヤフラムとバルブのアッセンブリで約9,000円!

ただの薄いゴムが9,000円!

どうなってんのヤマハさん!?

永久的に使えるパーツならともかく、たった2~3万kmで破れるような消耗品がこの値段っておかしくね?

そう思ってamazonを調べると、曲がったジェットニードルがおまけで付いてて約3,500円で売られていたので、迷うことなく購入

キャブレターのパンヘッドを外し、バルブアッセンブリを取り出し、曲がったジェットニードルをダイヤフラムの破れた純正バルブアッセンブリのものと交換

マジェスティYP250 パーツリストより抜粋

あとは元通りに組付けて、さっそく試乗した結果…

ダイヤフラム交換で驚くほど加速が良くなった!

サクっと交換作業を終え試乗した結果、50km/h以上出ない不具合はあっさり解消されました。

が、それにも増して加速が今までよりも格段に良くなり驚きました。

加速が良くなったので、信号待ちで車の前に出てもスタートダッシュが遅くて邪魔になることがなくなりました。

ということは…

私がマジェスティ250 2型を中古で購入したときの走行距離28,000km

この時点ですでに、キャブのダイヤフラムが少しだけ破れていたのでしょう。

私のマジェスティ250 2型の加速があまりにもトロかったのは、「そういうもん」じゃなく、キャブのダイヤフラム破れが原因だったのです。

0発進からの加速が良くなったのとあわせてコーナ出口でエンジンレスポンスが悪くてトラクションが掛けられず倒れそうになるのも改善されました。

キャブのバルブアッセンブリのダイヤフラムは、ほんのわずかに破れているだけで、加速性能が大幅にダウンします。

ぱっと見るだけでは破れを判断できないこともあるので、バルブとダイヤフラムの取り付け部分を中心にじっくりと観察して点検してみてください。

ほんのわずかのダイヤフラム破れなら、加速は悪くても100km/h以上出せるので、私のように不具合に気づかない場合もあるでしょう。

もし、キャブのダイヤフラム破れを発見したら、あなたのマジェスティ250が劇的に生まれ変わるかもしれません。

中華製ダイヤフラムはゴムが薄くてベロベロになる

キャブのバルブアッセンブリを中華製の新品に交換後は、しばらく機嫌よく走っていたのですが、そのうち、なんとなく加速力にムラがあるように感じてきました。

個人的な主観なので、誰もがそう感じるとは断言出来ません。

とりあえず、交換したバルブアッセンブリのダイヤフラム部分を見てみると、ガソリンの影響を受けてか、ベロベロに伸びていて、一旦取り外してキャブのカバーを取付けようにも、伸びたダイヤフラムがきれいに収まらず面倒なことになりました。

伸びたダイヤフラムを所定の位置にきっとり収めてバルブのカバーを閉めないと、2次エアーを吸ってエンジン不調になります。

手ごたえのないまま、なんとか半信半疑で元通りにバルブのカバーを取付け修復しました。

が、中華製ダイヤフラムの寿命も心配でまた次に同じような故障が起こることも心配で、断腸の思い、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、約9,000円もする純正パーツを買い直しました。

結局は中華製とヤマハ純正品を購入し、合計出費約13,000円

こんなことなら、初めから純正のバルブアッセンブリを購入して交換すれば安心だった、と悔やまれます。

中華製ダイヤフラムのジェットニードルはキャブセッティングに使える

中華製ダイヤフラムには曲がったジェットニードルがオマケで付いています。

なんとなんく先端が鋭利で曲がっている中華のニードルジェット

この曲がった中華のジェットニードル、実はマジェスティ250 2型 2002年モデル純正のジェットニードルよりも先端が鋭利で細くなっています。

純正のジェットニードルは先が太い

マジェスティ250のキャブ車は型式によってメインジェットの番手やジェットニードルの形状が微妙に違うので、2002年モデルの2型でのお話しです。

っていうことはキャブのスロー側の燃調を少し濃くできます。

純正のジェットニードルでもクリップ位置を下にすればスローの燃調を濃くできますが、それでも足りない時には、中華のバルブアッセンブリに付いているジェットニードルを試す価値はあります。

ただし、先にも述べたように、中華のバルブセットのジェットニードルは曲がっているので、プライヤーなどで傷をつけないよう慎重にまっすぐに伸ばす必要があります。

ジェットニードルが曲がっていると、アクセルを開けてダイヤフラムで上に引っ張られたバルブがひっかかり、スプリングの力だけでは戻らなくなり、エンジン回転が下がらなくなる恐れがあります。

付属の曲がったジェットニードルをまっすぐに伸ばして使う場合は、あくまでも自己責任でお願いします。

ジェットニードルの長さ細さは重要なセッティング部分です

マジェスティ250だけでなくほとんどの単気筒バイクやスクーターは、マフラーを交換するだけでは、低速がスっカスカになり加速がとても悪くなります。

エアクリーナーを純正以外の吸入効率の良いものに交換するだけでも同じ状態になります。

その時にはキャブの燃調を濃い方向にセッティングすると少しマシになることがあり、多くの場合、メインジェットの番手を純正より5番から10番上げるようです。

取付けるものによってはスロージェットの交換も必要になります。

マジェスティ250 2型のメインジェットの純正番手は128番です。

しかしメインジェットを交換するにはキャブを取り外し、さらに分解作業が必要で、誰でも簡単に出来るわけではありません。

なので、マフラーやエアクリーナーを交換して低速がスカスカになって加速が悪くなった場合、まずはキャブをエンジンに取り付けたままでパンヘッドを外し、バルブアッセンブリを取り出し、ジェットニードルを取り外してクリップの位置を一番下にしてみることをオススメします。

マジェスティ250のキャブ車のジェットニードルは5段階で調整可能

ジェットニードルの取り付けクリップの位置を一番下にするとジェットニードルの取り付け長さが短くなり、スローから中速域の燃調を濃くする効果があります。

抜けの良い爆音マフラーだとメインジェット交換が必要だと思われますが、ビームス等バッフルで音量を下げ、抜けすぎを防いでいるマフラーなら、ジェットニードルのセッティングだけでもなんとかなるかもしれません。

マジェスティ250のスピードが出なくなったらダイヤフラム点検

今回私が遭遇したトラブルと同じく、

何もパーツを交換していないのに、

日々乗っているのに、

ある日突然マジェスティ250のスピードが出なくなった場合、キャブのバルブアッセンブリのダイヤフラムを点検してみてください。

外装とトランクさえ外せば作業は簡単です。

私はトランクの一部分(キャブの真上)を切り抜いているので、シートを開けるだけでキャブレターにアクセス出来ます。

マジェスティ250のキャブ車に乗っている人なら、ほとんどの人が遭遇するトラブルですが、中古で譲り受けてから突然スピードが出なくなったり、なんとなく加速が悪いと思われたら、キャブのバルブアッセンブリのダイヤフラムを点検することをオススメします。