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マジェスティ250 2型-sg03j-との出会い

車・バイク

私は自動車はレガシーツーリングワゴン最終型を所有しています。

はじめてのスバル車でしたが、とっても気に入り、乗り続けて現在7年目で7万kmほどの走行距離です。

が、ガソリン代が年々きつくなり、自分ひとりの移動でわざわざ車に乗ることが無駄に思え、節約のために中古の原二バイクを購入したのが2019年

台湾メーカーSYMサンヤンの125GTでした。

SYM125GT

快適な原二生活が始まるとワクワクしたのですが…

SYMの125GTは完全ノーマルなのに加速がすごくて体が後ろに持っていかれるような感覚に「さすが台湾仕様だなあ」と驚きました。

が、80km/hあたりなると足回りが貧弱で暴れるし、それ以上のスピードを維持して走行するには余裕がない。

原付バイクと同じような車格であり、近所を行き来する下駄代わりには最適でも、往復90kmほど走ることが多い私には乗っていて疲れるバイクで、1か月程度で売り払いました。

そして、代わりに購入したのが中古マジェスティ250の2型(sg03j)でした。

中古で買ったフルノーマルのマジェスティ250

マジェスティ250の2型とは

ビクスクブームで一世を風靡したのはマジェスティ250C(2002~)で、その一つ前のモデル(~2002)が2型と呼ばれています。

2型とCは構造的にはハンドル周りが見た目に違う他は大きな違いはありませんが、Cは若者がターゲット、2型はおじさんがターゲットの作りです。

なので、現在も生き残っている2型でもCっぽくカスタムされている車両がほとんどで、私が購入したマジェスティ2型はフルノーマルのままで、逆に値打ちがあるともいわれました。

私が2019年に購入したのは2002年型のマジェスティ250の2型

  • YP250 MAJESTY
  • 車体番号SG03J-02××××
  • 登録型式5SJ1
  • BA-SG03J
  • エンジン型式G312E

ワンオーナーで以前の所有者は70代のおじいさん、後年はほとんど乗ってなかったようで走行距離は28000kmほど、カウルなどに割れ削れはほとんどなく、パッと見た目にはキレイで17年前に作られたバイクには見えませんでした。

購入したマジェスティ250の2型はとにかく遅かった

はじめてマジェスティ250の2型に乗った感想は、

  • 125と比べると0加速が遅すぎて信号待ちで車の前に出るのをためらう
  • コーナー出口でアクセルを開けても加速がトロくトラクションが掛けられず倒れそうになる
  • 50km/h以上のスピードからの追い越しは勇気が必要
  • 30km/h以下のスピードではハンドリングが不安定
  • 60km/h以下のスピードでハンドルから手を離すとハンドルが激しくブルブルと振って怖い
  • コーナリング時にフロントグリップが突然抜けて怖い
  • ブレーキがガツンと効かず雨の日は一発目のブレーキが効かない

と、ほぼ不満点ばかり、ネガティブな感想ばかりでした。

が、車の流れにはなんとか追従できるし、徐々にではあるが100km/h以上出るし、なんせ長距離乗るのが楽なので、「250のビクスクはこんなもん」「機動性は原二に勝てない」と言い聞かせて乗ることにしました。

のちにこれらの不満点は全て不具合が原因であることが判明しました。

このような不満点はあるものの、およそ1年間、約5000kmはオイル交換以外のメンテナンスもせずに、特別な愛着もなく、ガソリン代節約のためだけに淡々とマジェスティ250に乗り続けていたのです。

マジェスティ250をカスタムする気は全くなかった

マジェスティ250Cはビクスクブームをけん引し、ド派手なカスタムが若者の間で大流行しました。

カチ上げられた爆音マフラー、ローダウン、ロンホイ、スピーカーシステム、サイドアーマー取付けや外装フルエアロ、ネオン管取付け、等々、私には理解しがたい内容のカスタムです。

私は操縦性や安全性、耐久性が向上したり、出力がアップする改造は大好きですが、

  • 爆音マフラーは低速がスカスカになるし迷惑極まりない
  • ローダウンやロンホイは走行性能が低下するし見た目が痛い
  • 余計なエアロやスピーカーシステムは重くなる

などなど弊害ばかりで、外観メインで乗りにくくなっても目立つことが目的のカスタムは全く興味もなく、ただただ日常の足としてフルノーマルのマジェスティ250の2型に乗っていました。

カスタムしない、不満点を我慢して乗る、ので、スクーターといえどもバイクなのに乗る楽しみが全くない、所有する満足感がない、ステータスを何も感じないままにバイクライフを送っていたのです。

ついに中古バイク修理の泥沼にはまる

ところが2020年3月、ついに50km/h以上のスピードが出なくなりました。

マジェスティ250のCVキャブ仕様に乗っている多くの人が経験したことのある症状でしょう。

この症状はすぐに原因が判明し修理出来ましたが、そこからが中古バイク修理の底なし沼で、その沼の様子をこれから記事につづっていきます。

マジェスティ250の2型やCは、単純な故障の修理情報やカスタムの情報は多いですが、ややこしい症状の修理ガイドはほとんど見つかりません。

yahoo知恵袋でも見当違いの回答ばかり、みんカラも的を得た情報はほとんどありません。

また、修理パーツも純正新品は現在もヤマハに在庫が残っていますが、びっくりするぐらい高価です。

純正パーツの中古品は多く出回っていますが、程度の良い物は新品並みに高価で、安いものはどれも程度が悪くそのままではほとんど使い物になりません。

マジェスティ250の2型は現存数も減り、ビクスクブームも去り、今はサードパーティもシグナスやマジェスティSなど原二に注力しているため、良質なリプレース品もほとんどない状況で、安く確実に修理をするのは困難な状況です。

「17年も前の中古バイクに乗るのはお金がかかる」

「特別な思い入れがないのに安いだけが理由で旧車を買うと維持できない」

「お金がないなら頑張って貯金して身の丈にあった新車を購入すべし」

ということを嫌というほど思い知らされています。

修理して1週間くらいは乗れるけど、すぐにまた他の故障が発生するという負のスパイラルに長らくはまっています。

でも、修理し続けたおかげで中古で購入したときよりはだいぶ楽しく乗れるようにもなってきました。

もはや乗っている人も少なくなったマジェスティ250の2型ですが、私と同じような症状に困っている人の修理の一助になり、楽しいバイクライフが送れるヒントになれば幸いです。