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ドラレコの録画映像は残っているのか?ドラレコ保存の仕組みや保存期間を解説

車・バイク

あおられたり事故ったりしたとき、ドラレコの映像は保存されているのか?ドラレコ録画の保存時間あるいは保存期間はどれくらいなのか?と思ってこの記事を見つけたあなた!

最後まで記事を読まなくていいから、今すぐに!

  • シガーライターソケットからドラレコの電源コードを引き抜く

あるいは、SDカードの挿入されている場所がわかるなら

  • ドラレコのSDカードを抜きだす

これがドラレコで録画した事故動画を保存するもっとも簡単な方法です。

ではここからは、予備知識としてドラレコがどのように撮影した録画映像を保存するのか、ドラレコ録画の保存の仕組みを説明していきましょう。

ドライブレコーダーは、何も起こらない時には、なんとなく「事故った時に役立つだろう」くらいのお守り代わり。

だけど、いざ事故ってしまった時!

ドライブレコーダーで撮影した録画映像は残っているのか?」

「ドラレコの保存時間や保存期間はいつまでか?」

という現実的な問題に直面します。

Gセンサー(衝撃感知センサー)での自動保護機能

最近のドラレコはGセンサー(衝撃感知センサー)を装備しているものがほとんどです。

事故時の衝撃をドライブレコーダーのGセンサーが検知すると、衝撃を受けたときに撮影していた録画映像が消えてなくならないよう自動的に保護する機能があります。

手動操作による保護機能

また、衝撃を感知しなくても任意のタイミングで、手動操作で、ドライブレコーダーが撮影した録画映像が消えてなくならないよう保存する機能もあります。

安心できましたか?

では問題です。

  • 事故の衝撃が小さくGセンサーが働かなかった。
  • ドラレコの撮影映像を手動で保護していなかった。

実はとっても多いこのような状況で、ドラレコが撮影した録画映像は残っているのでしょうか?

事故時にしか考えることがないドラレコ録画の保存期間の疑問についてお答えします。

保険会社がドラレコ映像を確認に来ても消えている

事故って保険会社に連絡したときに「ドライブレコーダーは付いていますか?」と聞かれて、「はい」と答える。

そして、後日に保険会社の人がドラレコを確認したときに、すでに事故当時の映像が消えている、という状況が頻発しています。

実際に保険会社の調査員に聞いたところ、本当にこのパターンが多いと言っています。

せっかくドラレコが付いているのに、事故ったときの録画映像が消えていて、事故時の自分の状況説明を証明できず、自分に不利な過失割合になってしまう。

こうなってしまうのは、保険会社のせいでも、ドラレコのせいでもありません。

ドラレコの事故当時の映像が消えるのは、「ドラレコの撮影映像を保存する仕組み」を理解していないことが原因です。

ドラレコ撮影映像の保存の仕組み

市場にはたくさんのドライブレコーダーが発売されているので、個別に説明するのは不可能ですが、最近のモデルの標準的な録画映像保存機能について説明します。

例として説明するのは、私が使っているAKEEYOのドライブレコーダーAKY-X3Gです。

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基本的に、多くのドラレコは1~3分間ごとに撮影映像をSDカードに記録していきます。

たとえば朝7時に車で出かけるとしましょう。

そしてドラレコを、1分間ごとに撮影映像を記録する設定にしている、としましょう。

この場合、

  • 7:00~7:01の映像ファイル
  • 7:01~7:02の映像ファイル
  • 7:02~7:03の映像ファイル

と、映像ファイルが次々にSDカード内に作られていきます。

SDカードの残容量がなくなるまで録画した映像のファイルは作り続けられます。

SDカードがいっぱいになると、もっとも日時の古い7:00~7:01の映像ファイルを上書きして(消して)あらたな撮影映像を記録、次に7:01~7:02の映像ファイルを上書きして、あらたな撮影映像を記録、という動作を続けます。

事故もなく平和な日々を送っているなら、ドラレコはこの作業を淡々と繰り返して走行映像を録画しています。

つまり、ドラレコの過去の録画映像はSDカードの容量分だけ保存されています。

事故って気が動転して手動で映像保存せず、事故現場から自走して家や職場、警察に移動してしまっても、事故時の録画映像は残っている可能性があるのです。

保存時間や保存期間はどれくらいなのか?

では、ドラレコの走行映像はどれくらいの保存時間なのか?

ドライブレコーダーの保存期間はどれくらいでしょうか?

一概には言えませんが最近の高画質記録できるドライブレコーダーの映像ファイルは1分間で約90MBです。(AKEEYOのドライブレコーダーAKY-X3Gの場合)

前後2カメラのドラレコなら、フロントカメラの撮影映像とリアカメラの撮影映像が別々に記録されるので、1分間で約180MBとなります。

そして内蔵する記録用SDカードの容量が32GBとすれば、約32000MB÷約180MB=約178

単純に計算すると過去178分間の走行映像が保存されています。

実際にはSDカードの容量全てが映像記録用に使われることはなく、1ファイルのMB数もまちまちですが、それでも120分間分程度の過去映像は保存されているはずです。

つまり、事故を起こしてから何も特別な操作をせず、そのまま車で移動したとしても、2時間以内の走行なら事故時の録画映像は残っている可能性があるのです。*1

*1(1分間の映像が180MB程度で32GBのSDカードを使っている場合)

正確な言い方をすると、「車のキーをONにしてドライブレコーダーが正常に動作している時間が2時間以内なら」です。

なので、毎日片道30分の車通勤をしているなら、翌日中には事故時のドラレコ録画映像は消えてしまうかもしれません。

ドラレコの使い方を熟知していない家族が車を運転中に事故に遭うこともあります。

そんなときでも、事故時の映像を保存し残しておけるよう、ドラレコに内蔵するSDカードは大容量のものを使うようにしましょう。

ファイルをつなぎ合わせれば長時間の走行映像になる

ドラレコが作る走行映像のファイルは、1つのファイルで1~3分間だけの撮影時間です。

なので、たとえば景色の美しい海岸線を走る10分間の連続映像を鑑賞したいなら、いくつかのファイルを動画編集ソフトでつなぎ合わせて1つの映像ファイルにすることが可能です。

Gセンサーで衝撃感知時に自動保存する

ミドルクラス以上のドラレコにはGセンサー(衝撃感知センサー)が装備されています。

Gセンサーは衝撃を感知するセンサーです。

Gセンサーが衝撃を感知すると、衝撃を感知した時に作られている映像ファイルを、上書きして消されない特別なフォルダに自動的に移動して、撮影した映像が上書きで消えないよう保存してくれます。

撮影していた録画映像を保護してくれる、という表現のほうが分かりやすいかもしれません。

強い衝撃を受ける事故の場合、何も操作しなくても、数日後でも、ドライブレコーダーの録画映像は消えずに残っている可能性が高いということです。

Gセンサーの機能上、道路の段差走行時などの衝撃も感知して、上書きされないフォルダに撮影映像を保存していくので、いつかやがて相当期間が経過しSDカードの容量を圧迫するようになれば、これら映像も消えてしまう恐れはあります。

ここで一旦話を整理しておきます。

  1. ほとんどのドラレコはSDカードの容量分だけの過去の録画映像は残っているが、一番古い日時の映像から順に消えていく。
  2. Gセンサーを内蔵しているドラレコは、事故時などの衝撃を感知すると、感知したときの映像が消えないよう保護する機能がある。

1と2の違いが分かりましたか?

なんとなくでも分かってもらえたとして、ドラレコの映像保存の説明を続けますね。

録画映像を手動で保存する機能とは?

先に説明したドラレコのGセンサーによる衝撃感知時の映像自動保存(保護)機能は便利です。

が、安価なドライブレコーダーにはGセンサーのないものもあります。

また、後方からあおり運転の被害を受けている場合など、衝撃を感知しない状況のドラレコ録画映像を保存(保護)したいときもあります。

そんなときに役立つのが、ドライブレコーダーの撮影映像を手動で保存(保護)する機能です。

ファイルロック機能といわれることもあります。

この手動保護・ファイルロック機能はGセンサーがない安価なドライブレコーダーでも用意されているものが多いです。

説明書をよく読んで、いざというときに適切に操作できるように確認しておきましょう。

とはいえ、あなた以外の誰かが車を運転中に、ドラレコが撮影した録画映像をとっさに手動で保存(保護)するのは難しいです。

手動保存していなくても、この記事冒頭にご説明した、ドライブレコーダーの過去の録画映像は一定時間残っていることを覚えておいてください。

そして、なるべく早くドラレコからSDカードを抜きだし、保存したいと思った映像が残っていないか確認しましょう。

ドラレコに証拠映像が残っていない場合もある

ドラレコ撮影映像の保存の仕組みをご理解いただけたら、ドラレコに証拠映像が残っていない場合があることも、お分かりいただけると思います。

例えば、自動だろうが手動だろうが何も保存(保護)操作をしなければ、事故から数時間運転するだけで事故時の録画映像は消えてなくなります。

車が大破して走行出来ない状態かつ炎上していなければ事故時のドラレコ映像は残っているでしょう。

でも、軽微な接触事故なら、数時間走行した後にはドライブレコーダーの録画映像が消えている可能性が高いです。

後でドラレコ録画映像を確認する必要がある状況になったら思い出してください。

ドラレコにGセンサーがあるなし、手動保存したしないにかかわらず、すぐにシガーライターソケットからドラレコの電源コードを引き抜くか、ドラレコのSDカードを抜きましょう。

自分以外の人が車を運転するなら、「事故ったときにこれだけはやっとけ」と教えておくのは、

  • シガーライターソケットからドラレコの電源コードを引き抜く
  • ドラレコのSDカードを抜きだす

の、どちらかを絶対に行う事です。

ドライブレコーダーの切り方、あるいはSDカードの抜き方だけは必ず説明しておきましょう。

ドラレコの基本的な操作方法を確認しておくべき

オートバックスなどでドライブレコーダーを買って取付けてもらう。

走行中の映像がドラレコのモニターに映っているのを確認する。

これくらいは誰もが行いますが、ドライブレコーダーに保存されている録画映像の再生方法すら知らないという人も多いです。

ドラレコの再生方法すら知らない人は、ファイルロック(録画映像保護)の方法なんて当然知りません。

ドラレコの操作方法を理解していないと、事故時やあおり運転の被害を受けた時に、ドライブレコーダーを取付けていても何の役にも立たないという悲劇が起こりえます。

あなたは今使っているドラレコの操作方法を知っていますか?

SDカードの容量を知っていますか?

いざという時に慌てて調べても手遅れになります。

ドライブレコーダーを取付けたなら、電源の切り方、手動でファイルロックする方法、SDカードの取り外し方くらいは、自分で出来るようにしておきましょうね。

そして、せっかく買ったドラレコが、ただの飾りにならないよう、ドラレコの撮影映像が保存される仕組みを理解して、万が一の事態に備えておきましょうね。

事故映像の記録に関する補足

前後2カメラのドラレコでは役に立たないこともある。

現在多く売られている前後2カメラのドラレコだと正面の事故や後方からの追突事故は撮影できても、車両側面の事故の様子を撮影することは出来ません。

前後2カメラのドラレコを使っていて、事故時の映像が消えないように保護しても、そもそも側面の映像はない。

事故にあったときに自分が正しい運転をしていたことを証明するためにドライブレコーダーを取り付けるなら、360度カメラとリアカメラで車両全方向の様子をもれなく撮影できるドラレコを取り付けましょう。

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