ルームミラーに10インチ以上の大きな液晶画面モニターを取付け、リアカメラ映像を映すミラー型ドライブレコーダー。
旧来のルームミラーに比べて、後方の視認範囲が数倍に向上します。
大型デジタルミラー付きドライブレコーダーといえるでしょう。
私も実際にミラー型ドラレコを使っています。
デジタルミラーにより想像以上に向上した後方視認性に驚いています。
特に、夜間でも明るくはっきりと後方が確認できるのは革新的です。
しかし、使っているうちに、ミラー型ドラレコには「映り込みでカメラ映像が見にくい」という欠点のあることがわかりました。
ドライブレコーダーの液晶画面モニターをルームミラーに取付けるがゆえに起こる、画面への映り込みや、ドラレコの前側カメラの撮影角度の制約があります。
一度使うと便利すぎてやめられなくミラー型ドライブレコーダーをさらに使いやすくするため、ミラー型ドライブレコーダーの映り込み対策の方法をご説明いたします。
モニターを見やすい角度にすると前側カメラが空を映す
ほとんどのミラー型ドライブレコーダーは、ルームミラーに取付ける液晶画面モニターと前方を撮影するカメラが一体となっています。
ドライブレコーダーの証拠能力を最大限に発揮させるには、カメラの取付け角度が重要です。
事故の一部始終を記録するためには、地面が多く映ったり空が多く映ったりする角度はNGです。
ドラレコの前側カメラはドライバーが見ている目線と同じ角度、つまり水平にセットする必要があります。
あるいはルームミラー位置が車の天井付近にあるため、やや下向きに前側カメラを取り付ける必要があります。
そのために、後方を映すミラー型ディスプレイも垂直の角度で取り付けることに。
あるいは前側カメラが少し下を向くようモニターの液晶画面を上向きにセットすることになります。
しかし、ミラー型ディスプレイを垂直の角度で取り付けると周囲の景色が映り込みやすく、リアカメラ映像がとても見にくくなります。
パソコンやスマホ、そしてテレビの液晶画面を上や下から見ると見にくいですよね!
ミラー型ドラレコはミラー型ディスプレイを見て後方確認するので、目線より高い位置にあるディスプレイを下向きにしたほうが見やすい。
試しにスマホを頭の上に持ち上げて、どの角度が一番見やすいか確認してください。
しかし、ディスプレイを下向きにして見やすくすると、前側カメラは上を向き、空を映すことになるので、ドライブレコーダーで事故の様子を記録することが出来なくなります。
カメラ一体型のミラー型ドライブレコーダーのディスプレイは、見やすい角度ではなくカメラの録画範囲が適切になる角度に合わせる必要があります。
前側カメラの角度だけを調整出来るドラレコもある
AKEEYOのミラー型ドラレコなどは、ディスプレイと一体の前側カメラが、ある程度は上下左右に動いてカメラ角度だけを調整できます。
が、カメラ角度の調整幅は5度程度なので、車種によっては調整範囲が十分ではない場合もあるでしょう。
現在はミラー型ドラレコのほとんどが、後方確認用のディスプレイと前側カメラが一体になっています。
一体のため、ディスプレイの映像が見やすい角度と、前側カメラの適正な撮影角度を両立させる方法はありません。
いずれミラー型ディスプレイと前側カメラが分離したミラー型ドライブレコーダーが手ごろな値段で登場するのを期待します。
2021年、ついにカメラとモニターが分離したミラー型ドラレコが登場しました!
ミラー型ディスプレイへの映り込みを減らすことが出来れば、ミラー型ドライブレコーダーのリアカメラ映像が格段に見やすくなります。
映り込み防止フィルムを貼るという選択
ネットをざっと調べると、私と同じようにミラー型ドライブレコーダーの液晶画面モニターの映り込みで見にくいと感じる人が多いです。
そして、多くの人が液晶画面モニターの映り込み対策に、パソコンの液晶画面の映り込み防止フィルムを流用してドラレコの液晶画面モニターに貼るという対策をしていることが分かりました。
amazonでもPCモニター用映り込み防止フィルムのレビューを見ると、ミラー型ドラレコの液晶画面モニターに貼るために購入している人が多いのが分かります。
さっそく私も購入しました。
全然効果がない、という低評価のフィルムもあるので、購入時にはレビューをよく確認してお選びください。
ミラー型ドライブレコーダーの液晶画面モニターは細長いので、ノートPCの13.3インチ用のフィルムを購入すれば、貼るのを失敗しても、もう1回挑戦できます。
モニターへの貼り付け作業が終われば、実際にどれくらい映り込みが減るのかお知らせします。
ミラー型ドライブレコーダーの液晶画面モニターへの貼り付け作業が終わったので結果をご報告いたします。
いかかでしょう。同じミラー型ドラレコのディスプレイを2つ用意し、写真上のディスプレイには映り込み防止フィルムを貼り、写真下のディスプレイには何もしていません。
映り込み防止フィルムを貼ったディスプレイは、あきらかに映り込みが軽減されているのがお分かりいただけると思います。
モニターが消えてもミラー代わりにはならなくなる
ミラー型ドライブレコーダーのディスプレイやリアカメラが故障して、何も映らなくなった場合でも、ディスプレイがルームミラー代わりになるよう、あえてディスプレイの表面を鏡処理して映り込みを多くしています。
しかし、映り込み防止フィルムを貼ると、リアカメラ映像の映っていない真っ黒なディスプレイは、ミラー代わりにはならなくなります。
仮にミラー型ドラレコのディスプレイやリアカメラが故障した場合、ディスプレイをルームミラーから取り外す必要があります。
いつも見にくい画面でヒヤヒヤして運転するか?
ディスプレイやカメラが故障した時はディスプレイを取り外すか?
あなたはどちらを選びますか?
ドラレコのディスプレイやカメラが簡単に故障するとは考えにくい。
故障時にディスプレイを取り外す手間よりも、毎日の運転が安全であることを重視したい。
そう考えて、私は映り込み防止フィルムを貼ることにしました。
AKEEYOのミラー型ドラレコなら、ゴムバンド2本外すだけでディスプレイを簡単に取り外して今までのルームミラーに戻せるので、私には液晶画面モニター表面を鏡として使う必要がないのです。
100%おすすめ出来る対策ではないことをあらかじめ申し上げておきます。
ディスプレイへの映り込みは欠陥じゃない
ミラー型ドライブレコーダーは、ルームミラー部分に大型のディスプレイを取り付け、リアカメラの映像を映すことで、既存のルームミラー以上の後方視界を得ることが出来ます。
そこで問題です。
ドライブレコーダーのディスプレイやリアカメラが故障したら、どうやって後方を確認すればよいのでしょうか?
正解は、「ルームミラーと同じくディスプレイ表面が反射して鏡の代わりになる」です。
万が一、ミラー型ドラレコのディスプレイやリアカメラが故障して何も映らなくなっても、後方が確認出来なくなるという最悪の事態は避けられるようになっています。
しかし、ほとんどの人にとって、特に昼間の映り込みは許容できないでしょう。
実際に私も、明るい昼間にはドラレコのディスプレイへの映り込みが気になりました。
ディスプレイへの映り込みが多いと、リアカメラの映像が見にくく、車線変更や右左折でヒヤっとすることもあります。
ディスプレイの明るさを最大にすることで、いくらかは映り込みを減らすことはできますが、もともと映り込むように作られているため、根本的な対策にはなりません。
ミラー型ドライブレコーダーを購入するなら、アンチグレアフィルムをディスプレイに貼らないと映り込みがひどくて使えないことを覚悟しておきましょう。
ミラー型ドラレコが唯一の選択ではない
ミラー型ドライブレコーダーは大型の液晶画面モニターをルームミラーに取付け、リアカメラの広角撮影映像を映し出してくれます。
見た目豪華な車内になりますし、ハイテク満載感を楽しむことも出来ます。
しかし、現在発売されているミラー型ドラレコは、後方を映す液晶画面モニターが見にくい、モニター表面への映り込みが多い、という問題点や欠点もあります。
万が一のときのため、と考えるならば、ミラー型ドラレコではなく、モニターレスのドラレコという選択肢もあります。
そして従来からの、確認用の小さなモニターがあるだけのドラレコも悪くはないでしょう。
でも!
私のように高性能なミラー型ドライブレコーダーによる驚異的に見やすくなる後方視界を一度体験するとやめられなくなるのも事実です。
ミラー型ドライブレコーダーによる驚異的な後方視界を得るために、液晶画面モニターの映り込みを大幅に減らす方法をお伝えしました。