小さなジャンプスターターをバッテリー上がりの2500ccの車に使った結果

車・バイク

私はバイクが日常の足なので、車は月に数回乗ればいいほうですが、新車から7年目を迎えたレガシーツーリングワゴン2500ccのバッテリーがついに寿命を迎えました。

完全にバッテリーがあがったまま放置してて、大して困ることもなかったのですが、いざというときに乗れないのも具合が悪い。

普通の人ならさっさと数万円払ってバッテリー交換するんでしょうが、たまたま出費が重なり余裕なく、しかも私の場合はよほどの事がなければバイクで事足りる。

なので、ほとんど乗らない車なのに数万円も払ってバッテリー交換する気が起こらず、数千円で買える今流行りのジャンプスターターを買ってしまったのです。

本当にこんなに小さいジャンプスターターでエンジンかかるの?

ジャンプスターターと聞くとイマイチよく分かりませんが、つまりはバッテリー上がりでセルモーターが回らなくなった車やバイクを応急的にエンジン始動するための超小型バッテリーです。

届いたジャンプスターターを見て私は冷や汗が出てきました。

「こんなに小さいジャンプスターターで2500ccのエンジンがかかるのか?」と不安になりました。

「まただまされたんだな俺」って思いました。

だってね、レガシーのバッテリーなんて持ち上げるのすら重くて大変で、すっげーデカいんですよ?

なのに、こんなモバイルバッテリーの親分みたいな小型バッテリーじゃスマホの充電しか無理でしょ?って思いますって。

「あーあ、こんなことなら潔く車のバッテリー買えばよかったよなあ」とブツブツいいながらジャンプスターターを使ってみました。

先に結果をお知らせします。

2500ccのレガシーツーリングワゴンのエンジンがあっさりと始動出来ました!

*レビュー商品は販売終了し、機能アップした新製品が登場しています。↓

「おおちっこいくせに2500ccのエンジン楽々始動出来るやん」って驚いたので、私が購入したFlylinktechのジャンプスターターをご紹介します。

ジャンプスターターの説明と使い方

Flylinktechのジャンプスターター付属品一式

Flylinktechのジャンプスターターはamazonで5999円、今ならさらに1000円offで販売中です。

1万円以上するジャンプスターターもありますが、エンジン始動だけが目的なら、そんなに高価なジャンプスターターは要らないでしょう。

1万円以上するジャンプスターターは100W程度の家庭用電化製品が使えるコンセントも装備されていて、災害で停電した際の非常用電源としても使える機能が付いているものが多いです。

Flylinktechのジャンプスターターは12v車専用で、5000cc以下のガソリン車、3000cc以下のディーゼル車までエンジン始動可能とのこと。

普通車クラスのガソリン車やディーゼル車ならおおむね12Vです。乗っている車のバッテリー電圧が12Vなのを確認し、排気量に応じて選びましょう。

ショート保護・逆接続保護・過放電保護・過電流保護・逆充電保護・高電圧保護・低電圧保護・強制始動機能・過熱保護などの保護機能が充実しており、作業者の誤操作による発煙や発火など様々な危険を未然に防止します。

サージプロテクト機能を搭載しており、車体に瞬間的に大きな電流が流れて電装部品が壊れることを防いでくれます。

サージプロテクト機能がないと、車の電装品やコンピューターが壊れる恐れがあります。

このジャンプスターターは、有事に備えるレスキューアイテムでありながら、モバイルバッテリーとしても使えます。

また、付属のシガーライターアダプターで、ドラレコやレーダー探知機といったカーアイテムを作動させることも可能です。

例えばエンジンを切って駐車中でもドラレコを作動させ続けることが出来ますね。

ジャンプスターター本体、ジャンプスターターケーブル、EC5シガーライターアダプター、USBタイプCケーブル、キャリングケース、Micro USBケーブル、日本語版付き。

ジャンプスターター本体の大きさは186㎜×100㎜×45mm

重量は約550g、本体バッテリーの容量は15000mAhです。

ジャンプスターターで車のエンジンをかける方法

ジャンプスターター本体を満充電します。

フル充電には2Aのアダプターを使って6-8時間がかかります。

インジケーター4つが点灯すれば充電完了です。

ジャンプスターター本体の出力ポートにスターターケーブルを差し込みます。

スターターケーブルやUSB3.0の出力ポート

スターターケーブルは+とーを間違わないように工夫され、正しい差し込み方しか出来ません。

ケーブルの差込口は逆接続できないように形状が工夫されている。

スターターケーブルをしっかりと差し込んで、ケーブルユニットの赤・緑ランプが交互に点滅すれば準備完了です。

バッテリーが上がっている車にジャンプスターターをつなぎます。

車のバッテリーに元から取り付けられている配線は取り外しません

赤いクリップを車のバッテリーのプラス端子に、つぎに黒いクリップをマイナス端子につなぎます。

端子の金属部分にがっちりとクリップが食いつくようにつなぎます。クリップの取付けが不安定だとエンジンが始動出来ない原因になります。

車のバッテリは一般的には赤いカバーで保護されている端子がプラス側で、むき出しの端子がマイナス側です。

ジャンプスターターを車のバッテリーに正しく接続したら、30秒以内に車のエンジンをかけます。

始動した後エンジンをとめずに、クリップを車のバッテリーから外します。

クリップは黒いマイナス側から外し、次に赤いプラス側を外します。

ジャンプスターター満充電で何回エンジン始動出来るか?

容量15000maのジャンプスターターの場合は2500CCのレガシーツーリングワゴンだと3回はエンジン始動可能です。

4回目になると充電インジケーターは2つ点灯でも通常操作ではエンジン始動できず、ブースト機能を使ってなんとかギリギリ始動できます。

アメ車5000ccのガソリンエンジンだと1回しかかけられないはずです。

バイクだと排気量にもよりますが7-8回はエンジンかけることが出来るでしょう。

もしエンジン始動出来ない場合のブースト機能

ジャンプスターターが満充電されていれば、ほとんどの普通車は1発でエンジン始動できるはずです。

しかし、ジャンプスターターの充電が少なくなっている場合などは、エンジン始動できないこともあります。

そんな時に、どうしてもエンジン始動したいだけ使うブースト機能があります。

ジャンプスターターのケーブルユニットの小さな押しボタンを3秒押し続けることでブースト機能が作動します。

ただしブースト機能を使うとサージプロテクト機能が働かないため、車の電装品に悪影響が出る恐れがあることに注意です。

私はブースト機能を何度か使いましたが電装品は壊れませんでした。

中心あたりにあるブーストボタン

ジャンプスターターは予期せずバッテリーあがりになった車のエンジンを1回始動し、カーディーラーやオートバックスまで走行できるようにする為に使います。

私のようにバッテリー買うお金ないから、車に乗るたびに何度もボンネット開けてエンジン始動するような使い方は想定されていません。

緊急時用に車に積んでおくため、専用の収納ケースが付属しています。

いざという時のために、車のトランクなどに常備しておきましょう。

車に常備するために便利な収納ケース付き

盗難防止装置の警報に注意!

盗難防止装置が付いていない車の場合は読み飛ばしてください。

車のバッテリーが完全にあがると電動ドアロックが解除できないので、鍵穴に鍵を差し込んで回してドアを開けます。

ドアを開けないとボンネットを開ける事が出来ませんよね。

そしてジャンプスターターを車のバッテリーに接続すると…

盗難防止装置がけたたましく鳴り響きます!

通常はリモコンでドアロックを解除する際に盗難防止装置も解除されます。

リモコンを使わずに鍵を差し込んでドアを開ける等なんらかの方法でドアを開けると警報がなる仕組みです。

いきなり鳴る警報に焦り、どうやって警報を止めたらいいのか分からずパニックになります。

もし、盗難防止装置が作動して警報が鳴ったときは、

一度リモコンでドアをロックすることで警報が止まるはずです。

知らないと慌てますが、あらかじめ対処方法を知っていると慌てずにすみます。

完全放電でCPUの学習がリセットされる

車のバッテリーを完全放電させてしばらく放置していると、車のコンピューターの学習内容が初期化されてしまう場合があります。

ジャンプスターターを使えばバッテリーを完全放電させてしてしまってもエンジンをかける事が出来ますが、完全放電させた悪影響が車に残ります。

完全放電によりコンピューターの学習状況がリセットされると、アクセルを軽く踏んだだけでは発進しなかったり、動き出してもいつものように加速しなかったりという異変が出ます。

このような状態になっても、数時間運転するといつもの調子に戻ることが多いですが、いつまでたっても元通りに動かない場合は整備工場に持っていくしかありません。

最近はアクセルワイヤーもなく、全てが電子制御になっている車が多くなっており、ひと昔前のようにバッテリ上がりから簡単に回復できなくなっています。

他にもラジオのチューニング、ナビの学習状況、パワーウインドウの操作スイッチなども初期化されているかもしれません。

私の乗っているレガシーツーリングワゴンはバッテリー完全放電により、「バッテリー上がりだけのはずが、なぜにこんなにいろいろぶっ壊れるのか?!」と怖くなるほど、あらゆる機能が初期化されてしまいました。

バッテリーが弱ってきたかな?と感じたらカーディーラーで早め早めにバッテリー交換するのが一番です。

ジャンプスターターを実際に使ってみて

ジャンプスターターはとてもコンパクトで、古い整備士から見ると「こんな小さいバッテリーでセルモーター回るわけないやん」って思うでしょう。

でも、あっけないほど簡単に2500ccのガソリンエンジンを始動することが出来ました。

技術は進歩する事を身をもって体験しました。

ジャンプスターターを買う動機は限られると思います。

  • どんなアクシデントにも備えておきたい
  • バッテリー交換までのつなぎ
  • バッテリー上がりで困ってる人を見かけたら助けてあげるため

これくらいしかジャンプスターターを買う理由が思いつきませんが、買った人の期待には応えてくれます。

私のように、月に数回しか車に乗らないのに何万円もかかるバッテリー交換をするのがもったいないから、たまに乗る時だけジャンプスターターでエンジンかけたらいいやん、って理由で買う人はまれだと思います。

もしそんな人がいたら、ジャンプスターター買う前にバッテリー交換しろ!って忠告します。

車に乗るたびにいつでもどこでもボンネット開けてジャンプスターターつないでエンジンかけるのは大変だと分かって、結局は自分でバッテリー交換したため、ジャンプスターターは不要になってしまいましたし…

とはいえ、モバイルバッテリーとしても使えるし、ドラレコなどカー用品の外部電源としても使えるので、買っておいて損はなく、いつかやってくる「いざという時」にあなたを助けてくれる、たよりになるFlylinktechのジャンプスターターのご紹介でした。